最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
★このサイト及び記事へのリンクは、どうぞご自由になさってください。
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ジョン・ワトスンの冒険

とにかく、ジョンはよく攫われる。
今のところ第1シリーズ全3話しか放映されていないのに決め付けるのも早いかもしれませんが、1話に1回必ず敵(※シャーロックのみの敵含む)に連れていかれるというのはすごい打率です。

念のため内訳を記しますと

1話(A Study in Pink)マイクロフトに車に乗るように指示される
2話(The Blind Banker) 密輸組織が自宅にやってくる(サラも一緒)
3話(The Great Game)サラの家に行く途中でジム・モリアーティーに

3話に到っては、もう「サラの家に行く」と言い出した時点で「やめておけ!」とつっこんだ方もいらっしゃるかと思います…

SHERLOCKは観たけど原作は未読、という方もたくさんいらっしゃいますが、皆さんすっかり「ワトスンは誘拐されるもの」というイメージを植えつけられたようで、「一回も誘拐されてないっすよ」と言うと驚かれます。

いや、本人が書いていないだけで思いっきり攫われている可能性もありますが(特に『オランダ汽船フリスランド号の事件』は怪しいと思う)、少なくとも「正典」60編に記録されている限りでは、そういう記述はないようです。
ただし、ホームズの指示などで、単独で容疑者や関係者と渡り合うということはよくあります(ジョンも第3話で、シャーロックとマイクロフト両方の指示をこなしていましたね。あれは忙しそうだった…)

「誘拐」ではないのですが、個人的に印象深いワトスン危機一髪場面を、今後のジョン誘拐への予習として(←シーズン2でもされると決め付けてる)いくつか挙げてみましょう。

・「高名な依頼人」
暴漢に襲われて怪我したホームズ(ちなみに襲われた場所は、映画『シャーロック・ホームズ』でワトスンがホームズにメアリを紹介した『カフェ・ロイヤル』の前です)の指示で、ワトスンは中国陶器のコレクター「ヒル・バートン医師」になりすましてグルーナー男爵の屋敷に乗り込みます。(ワトスンはコレクターを装うために中国の陶器について猛勉強します。グラナダ版ドラマでは、本を片手にホームズの看病もしていてなんだか可愛いです)最終的にはスパイだとばれてピンチに陥るのですが、これが意外な展開に。

・「瀕死の探偵」
東洋の病気に感染して瀕死の状態に陥ったホームズの懇願で、ワトスンはカルヴァートン・スミス氏のもとに向かいます。首尾よくスミス氏を呼び出すのですが、帰ってきたワトスンをなぜかホームズはベッドの陰に押し込めます。よく読むと、ワトスンは任務中ではなく221Bで死にかけてます…

・「フランシス・カーファックス姫の失踪」
事件でロンドンを離れられないホームズに代わり、失踪したフランシス姫を探してスイスのローザンヌにやってきたワトスン。聞き込み調査中、姫につきまとっていたという野蛮な男と格闘になってしまいます。ある男の加勢で助けられるのですが…


ほかにも、大小の「おつかい」はたくさんあります。大きなものとしては、「バスカヴィル家の犬」の前半、ロンドンを離れられないと言うホームズに代わって、ヘンリー卿の屋敷に滞在しながら調査を進めています。
私は、「四つの署名」で奇妙な動物をたくさん飼ってるシャーマン老人に探索犬「トビイ」を借りに行く場面が好きです。(モリーの飼い猫トビーの名前はここからとられていると思います。モリーはシャーロックの名前をつけようと思っていたけど、イメージが違うのでやめたとのこと。後にトビーはジムになついてたようだったので、モリーの家で猫の『シャーロック』に好かれるジムの心境を想像するとちょっと面白い)

トビイとワトスンが仲良くなるのも微笑ましいのですが(預かっている間、えさをあげたりしてホームズよりよく面倒見てる感じです)、延原先生の訳すシャーマン老人の台詞に妙にインパクトがあります。

「シャーロック・ホームズさんのお友達なら、いつでも歓迎しますだ。さあはいらっしゃい。アナグマのそばさ寄らねえようにさっしゃい、噛みつくだからね。よしよし、お前は旦那をひとかぶりやりてえのかい?」

今後シャーマン老人が登場するなら、ぜひともこのキャラを生かしていただきたいです。


脱線しましたが、もうひとつワトスン単独の活躍で印象に残っているのは、「隠居絵具屋」で気難しい老人の付添いをさせられるところ。ホームズとの付き合いで磨き上げられたワガママ対応スキルをいかんなく発揮するワトスンが観られる、ワトソニアン必読の一編です!。(『バスカヴィル』でも変わり者の老人に気に入られてましたが…)

「ワトスン君、女性は君のうけもちだ」(第二の汚点、延原謙訳)というホームズの台詞がありましたが、老人・動物・女性などに対して面倒見がよいところがワトスンのいいところかもしれません。また、男性にも女性にも、警戒心を抱かせないというところをホームズは買っていたみたいです。

「君の生れつきの利を持ってすれば、どんな女だって味方に引き入れられたはずだ」ともホームズは言っていました(隠居絵具屋、延原謙訳)。イヤミという可能性もありますが、素直に受け取れば、ワトスンはかなり人好きのするタイプだったのでしょう。この美点はジョンにも受け継がれて、第3話の聞き込みでは結構いろんな人と打ち解けた感じで話してますよね。
第二シリーズでも、ジョンの冒険をたくさん観たいものです。
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この記事へのコメント

- らいかみんぐ - 2011年12月02日 09:20:32

>すごい打率
うはははは。確かに100%ですね。「もう君は一人で出歩くな!」とシャーロックが言い出しても不思議じゃないかも。でもその原因が自分にあることについては、気がつかないor無視しそうですが。


>男性にも女性にも、警戒心を抱かせない
>かなり人好きのするタイプ

これこそシャーロック・ホームズがどんな天才だろうとどんなに頑張ろうと、絶対にかなわない点ですよね。前回の記事でホームズの
>男性・女性関係なく、必要なら愛想よくするし不必要ならしない
がありましたが、ワトスンの場合は必要の有無に関係なく
>老人・動物・女性などに対して面倒見がよい
この天然なお人よしっぷりを見込まれて、マイクロフトに難題を押し付けられちゃったりもするんですよね。ジョンを引っ張り込みさえすれば、必然的に弟もついてくる。このへんさすが兄ちゃん!という感じですが。


>ホームズとの付き合いで磨き上げられたワガママ対応スキル
そしてジョン・ワトスンがいることでシャーロック・ホームズは安心して、ワガママにより磨きをかけられる、と。ああ、気の毒なワトスン!

私はグラナダ版の(どの回だったか失念)ラストで、「君はずっと変人でいろ」とやさしく言う懐の深いワトスンが大好きです。

<蛇足な追記>
ナツミさんが前回記事で取り上げられていた「the Jaria diamond」の謎が気になってしまいまして、ついつい追いかけはじめ、しばらくコメントができずにおりました。

まだ謎は解けていないのですが、当該記事にて、無駄な中間報告を投稿させていただきます。ああ、ほんっとーに、無意味です。ゴメンナサイ。

らいかみんぐ様 - ナツミ - 2011年12月03日 15:50:26

>「もう君は一人で出歩くな!」とシャーロックが言い出しても不思議じゃないかも。

もしそう言い出したとしても、シャーロックの気持ちもわかります・・・原作はわりと全てホームズの想定の範囲内(ワトスンの成功も失敗も)という調子で描かれているのですが、シャーロックがほんのちょっと目を離した隙に、いっつもジョンはとんでもないことに巻き込まれてる!
2話ではシャーロックもけっこう危ない目に遭ってますよね。ジョンはそれをほとんど見てないのですが、シャーロックはいちいち話さないので、男同士ってそういうものなのか?と不思議に思ってます。

マイクロフトの頼みごとを無視できないのも、ジョンらしいですね。(ジョンには直接関係ないのにね・・・)「ブルース・パティントン計画書」のワトスンも、「へいを乗り越えるのなんてまっぴらだ!」というマイクロフトに、面倒見のよさを発揮しています。私、このコンビが結構好きで、ドラマや映画で絡んでくれると得した気持ちになります。(ガイ・リッチー版でマイクロフトを演じるスティーブン・フライとワトスン役のジュード・ロウは『オスカー・ワイルド』で恋人同士の役だったので、観てて微妙な気持ちになりそうではありますが・・・)

>私はグラナダ版の(どの回だったか失念)ラストで、「君はずっと変人でいろ」とやさしく言う懐の深いワトスンが大好きです。

ああ、これ!私もよく覚えているのですが、どの回でしたっけ・・・
今聞くと、とても意味深い台詞ですね。まるごと受け入れている、というか。
「懐の深い」という表現、ぴったりです。それこそがワトスンの性格を言い表す言葉なんでしょうね。

そして、「the Jaria diamond」の件、ありがとうございました!
とても興味深くて、おお・・・と声を漏らしてしまいました。
そちらの記事のコメント欄で、ゆっくりお話させてください!



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シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスン君がより好きです。

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