最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
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ジョンの手、マイクロフトの手

マイクロフトがジョンの手をとって、震えを確かめる場面。

原作での初対面の時も、マイクロフトの手に関する描写があります。

「初めてお目にかかります」とマイクロフトはアザラシのひれのように平たくて幅の広い手を出して、「あなたがシャーロックの記録を発表されるようになってから、私はあちこちでシャーロックの評判を聞かされますよ。ところでシャーロック、先週は例のメーナ事件で僕のところに相談にくるかと思っていたが、何しろあれは、お前にはすこし荷がかちすぎているからな」(ギリシャ語通訳・延原謙訳)

「メーナ事件(Manor House case)」は語られざる事件か、と思っていましたが、原文を読むと「マナー・ハウスで起こった事件」と考えた方がいいみたいですね。他の方の翻訳だとどうなっているのでしょうか。

原作でマイクロフトがワトスンに会うのは、ホームズとワトスンが一緒に冒険をするようになってからだいぶ後のことですから、現代版のように「戦場の記憶」をマイクロフトが感じ取ったかどうかはわかりません。

ここではマイクロフトは何も言いませんでしたが、握手を交わす間に、ワトスンについていくつもの事柄がわかったことでしょう。ちなみにこの直後に、窓の下を通った男が「元砲兵」である、とホームズ兄弟が見抜いてみせる場面があります。

余談ですが、マイクロフト(現代版)の手と言えば、右手薬指の指輪が気になりますよね!
原作ではペルメル街に住んでいますが、上の階に住んでいるメラスさんの様子から言っても、おそらく独身者向けの住居だと思います。
現代版のマイクロフトは結婚しているのでしょうか。それにしては、左手じゃないのも気になります。
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この記事へのコメント

ありがとうございます! - らいかみんぐ - 2011年10月17日 21:54:54

ナツミさん、RMさん、だいさん、この不調法モノにあたたかい言葉をありがとうございます!...ってお礼する場所を間違えているような気もします。ごめんなさい。

あの手をとるシーン(とその前のガン見)は、かなり空気がモヤモヤしていましたね。その後の悪党面でのささやき、傘を振り振り退場するところまで含めて、ケレン味たっぷり。歌舞伎でも見ているようで、非常に楽しかったです。
しかしあんな怪物くん兄弟を相手に、真正面から素でやりとりできるなんて、つくづくジョンってタフな人ですね。まさに nerves of steel !!

またナツミさんがおっしゃるように、マイクロフトの指輪は確かに気になりますよね。ネットではいろんな憶測が飛び交っているようですが、私は具体的な意味以上に、「怪しい人」ムードを演出するのに役立ってるんじゃないか、などと思ったりしています。
それにしてもマイクロフトは印象的です。いまはとにかく辞書と首っ引きで現代版を見返し、聞き返し、頭をひねり、ネットを漂ってはまた見返し、悩み疲れて寝てしまう........のに忙しくて、なかなか原典に手が伸ばせずにいるのですが、「ギリシャ語通訳」はぜひ近いうちに読んでみようと思います。
ああ、英語に堪能な皆様が心底うらやましいです。いやいやいやいやいやいや、The wall had it coming. これは221Bの壁と同様、自業自得ですね。精進します。できるだけ(弱気)。

マイクロフトがもっとも懸念しているのは、弟が犯罪の楽しさに魅了され、すっかりそちら側へ行ってしまうことなんでしょうね。肉親としての情愛だけでなく、シャーロックの危うさは彼自身の立場を脅かすものにもなりかねないでしょうから。
言ってみればダークサイドに魅かれるアナキンと、止めようとするオビワン・ケノービみたいな感じ。もっともオビワンにしてははひねくれすぎてますが。

現代版のシャーロックは、まだちゃんと『ホームズ』になる前の段階にいるんだろうと思います。
原典やグラナダ版のホームズみたいに、自分自身を保全しつつも、社会と一応折り合いもつけられるまでには至っていない。何よりまだ、3話の最終段階でやっと、犯罪捜査に対して「パズル」以上の意味を見出しかけたばかりの状態ですよね。
やっぱりジョン・ワトスンの存在が大きいんだなあ。また長くてくどくて申し訳ございません!!!

がびーん - RM - 2011年10月17日 22:47:17

って言葉は古すぎますか?それはともかく、らいかみんぐさんの書かれたコメントを読んで、私はかなりグラナダ版に引きづられた状態で「シャーロック」を観ていたのだなあ、とあらためて思いました。

まずマイクロフトについて。「シャーロックとジョンの関係 」のところのコメント欄で書いたように、私は特に何も思わずぼんやりと観ていたのです。それで、ナツミさんが書かれたのを読んで、そうだったのかあ、と思い、だいさんとらいかみんぐさんの書かれたコメントを読んで、ぼんやりしていたのは私だけ?と思いました。

さらに、らいかみんぐさんの「現代版のシャーロックは、まだちゃんと『ホームズ』になる前の段階にいるんだろうと思います 」に、うわあ、です。推理の科学~緑のはしご事件(http://sherlock221b.blog.fc2.com/blog-entry-71.html)のコメント欄にナツミさんが書かれたことと、呼応しているではありませんか。

いえ、グラナダ版に引きづられても悪いことはないのですが(って、自分で言っても説得力ないですが)、でもそろそろ私もシャーロックはシャーロックとして、その独自性を楽しんでもよい時期だ、と思いました。

>やっぱりジョン・ワトスンの存在が大きいんだなあ。

ジョンのファンとして、うれしいです!

壁はどうして怒られたんでしょう - ナツミ - 2011年10月18日 04:19:28

「歌舞伎でも見ているよう」「アナキンとオビワンの関係」!らいかみんぐさんのお言葉はいつも簡潔でユニークで、わかりやすいです!

>マイクロフトの指輪は確かに気になりますよね。ネットではいろんな憶測が飛び交っているようですが、私は具体的な意味以上に、「怪しい人」ムードを演出するのに役立ってるんじゃないか、などと思ったりしています。

確かに、男の人とアクセサリー(特に金色の)の組み合わせって何となく意味ありげなような…
(そしてそれが『善良な人』という意味であることはあんまりないような…これは日本人の感覚なのかしら)

> マイクロフトがもっとも懸念しているのは、弟が犯罪の楽しさに魅了され、すっかりそちら側へ行ってしまうことなんでしょうね。肉親としての情愛だけでなく、シャーロックの危うさは彼自身の立場を脅かすものにもなりかねないでしょうから。

ああ、膝を打たせてください!(ひりひり)
それも、シャーロックが「まだホームズになりきれてない」からなんですね!
すると、ジョンの存在というのは結果的に彼にとってプラスに働くのかもしれませんね。


> ああ、英語に堪能な皆様が心底うらやましいです。いやいやいやいやいやいや、The wall had it coming. これは221Bの壁と同様、自業自得ですね。精進します。できるだけ(弱気)。

いや、私は全然…辞書も手放せませんが、実地の英語というものに疎くて、SHERLOCKのおかげで初めて知ることばかりです。無人レジのこともたまたま英国旅行してた友人に教えてもらいましたし、(最近は日本でも増えましたね)、内務省(Home Office)に至ってはなんか、家族経営の会社みたいなの想像してましたもん!(多分毎日朝礼があって、社長の机にはだるまが置いてある)
シャーロックが壁に「自業自得」っていうのもよくわからなかったのですが、ただの八つ当たりなのでしょうか?それとも何かそういう言い回しがあったり、意味があるんでしょうか?

「胸きゅん」といい - ナツミ - 2011年10月18日 04:46:14

もう、このブログはちょっとした古語の博覧会ですね!(笑)

カンバーバッチ氏も言っていましたが、やはりグラナダ版は映像化ホームズの金字塔ですので、比べながら鑑賞するのは大きな意味があると思います。
(本当はグラナダ版をはじめとして、色々な映像化作品やパスティーシュと比較検証するのがいいのですが、私の勉強不足で原作で手一杯なので、コメント欄で色々教えていただけると本当にありがたいのです)

グラナダ版と現代版の違いは、「緋色の研究」(ホームズとワトスンの出会い)から始まっているかどうか、というのも大きいかもしれません。
それと、以前にもお話しましたが、役者さんの年齢が比較的若いことでしょうか。

でもグラナダ版の中でも、ホームズとワトスンの「成長」というか、関係の歴史みたいなものが表現されていますよね。ホームズとコカインの関係だとか。ワトスンは、若々しいイメージのバークからより思慮深い感じのハードウィックに交替することで、「円熟した」という感じがすごくしますし。
でもグラナダ版の二人の関係では、だんだんホームズがワトスンにが子供っぽい面を見せるようになっている印象を抱いているのは私だけでしょうか。ジェレミーの体調の関係などもあるのかもしれませんが、はじめのうちはホームズがワトスンを叱るようにリードしていたのが、だんだん甘えるようになってきてる気がします。

個人的な思いですが、自分が歳をとるにつれ、そういう面を友人に見せられるようになる、というのも一つの「成長」なのかもしれないと思うようになってきました。強い面や正しい面を見せることばかりが良い人間関係とは限りませんものね。

そうでしたそうでした!RM様は現代版では「ジョン派」でしたね~!これでだい様と一票ずつ…
(何その意味のないAKB48方式)

古語ばかりで - だい - 2011年10月18日 13:59:05

ナツミさん、若い読者が減ってしまいますね・・。
RMさん、「がびーん」って・・懐かしいですね。

シャーロックが「まだホームズになりきれてない」

私もそう感じました。RMさん同様(グラナダ版ずっと引きずられていきましょう)私もグラナダ版と比べてしまうのですが、グラナダ版は成熟していると思います(時代がそうさせていたのかもしれませんが、日本も明治の頃までは大人の社会でしたよね)。特にハードウィック氏になってからのシリーズ(私はこのシリーズの方が、どちらかというと好きなのですが)は、ホームズが本当に実在する人物かのような人間くささや、ワトソンに甘える子供っぽさ(ナツミさんもそう感じていらっしゃったのですね)が多くなっていきますね。
ホームズがあれだけ他人に無関心なのにワトソンには、甘えたり、拗ねたりするのはワトソンにとっても嬉しいことなのですよね(ワトソンが描いているから私達も知っているわけですし、そう言う場面、結構ありますよね?)
ワトソンのいないホームズは私にはありえません!そこが萌え〜(胸キュン改めましたが、これももう使われていないかも・・)なんですよ、私は!!

ナツミさんが先日コメントでおっしゃっていましたが演じている俳優さんが(もちろん俳優さん自身の人間性も反映された上での演技でしょう)私にそう思わせてくれていると思います。

シャーロックがこの先いつか、グラナダのようなホームズになっていくのか、楽しみが増えました。

ナツミさん、
"Mmm, and since yesterday you've moved in with him and now you're solving crimes together.Might we expect a happy announcement by the end of the week?"

「昨日出会い今日は新居に引越し、そして一緒に事件を解決しているわけか。週末にはおめでたい知らせが聞けそうだな」

BSでもほぼこのままの訳でしたよ。

人間っぽさ - ナツミ - 2011年10月19日 06:33:45

だい様

> ナツミさん、若い読者が減ってしまいますね・・。

あ、以前私のコメントがアダルト認定されたとき、お母さんが読んでくださっていて、小学生のお子さんが原作と照合してくださっているというメールをいただきました。彼を含めれば平均年齢はだいぶ下がります!大丈夫大丈夫!(その場合『読者』はお母さんではないのか、という疑問はこの際置いときましょう)

> グラナダ版は成熟していると思います(時代がそうさせていたのかもしれませんが、日本も明治の頃までは大人の社会でしたよね)。

実年齢によるものだけではなく、時代や社会に影響されての精神年齢の違いもあるのですね。

私の周りにはバーク氏時代が好き(ドラマ全体の、躍動的な雰囲気も含めて)という方が多いので、ハードウィック氏のシリーズの方が好きという方に出会えて嬉しいです!
「甘えたり、拗ねたり」という場面、やはり後半で多くなってますよね。看病されてる場面もありましたね。現代版第1話でシャーロックが毛布にくるまっている場面でどうしてもジェレミーを思い浮かべてしまいます(病気か怪我かなにかで、シーツにぐるぐる巻きになってる場面がありませんでしたっけ。トルコ風呂の時だったかな?)
ワトスンはどんどん受け流すスキルが高まってると思ってましたが、頼られればやはり嬉しいですよね。原作でも、時々ホームズから感謝の言葉やや温かい言葉を聞くと、ワトスンはすごく感激してます。
そうか、ワトスンがそれを描いているということは、ワトスンにとって印象深い出来事ということなんですよね。あらためて、原作やジョンのブログは、起こったことそのままではなくて、ワトスンやジョンに再構築された世界なんだなあと思いました。

> 演じている俳優さんが(もちろん俳優さん自身の人間性も反映された上での演技でしょう)私にそう思わせてくれていると思います。

ジェレミーもベネディクトも、演じているときのクールな表情と、素の温かな笑顔のギャップがいいんですよね。そこに私も萌え~です!内面からあふれ出るものがホームズのキャラクターに厚みを加えているというか。だいさんのおっしゃるように、俳優さん自身の人間性が役柄に反映されているのですね。


> BSでもほぼこのままの訳でしたよ。

おお、ほっとしました!ありがとうございます。

- Anonymous - 2014年08月26日 21:50:41

はじめまして!ブログいつも楽しく読ませていただいています。
昔の記事にコメントしてしまってすみません。

マイクロフト(現代版)の右手薬指の指輪ですが、マイクロフト役以外の時のMark Gatissさんの写真を見ても常につけているので、Gatissさんがいつもつけているものを外さずに撮影に臨んだと考えるのが自然ではないでしょうか?
Gatissさんはゲイをカミング・アウトしていてパートナーもいるそうなので、その印かな?と思います。

マイクロフトのじゃない!? - ナツミ - 2014年08月26日 22:41:09

Anonymous さま

はじめまして!コメントありがとうございます。
昔の記事にコメント大歓迎です!構っていただけてうれしいです。

> マイクロフト(現代版)の右手薬指の指輪ですが、マイクロフト役以外の時のMark Gatissさんの写真を見ても常につけているので、Gatissさんがいつもつけているものを外さずに撮影に臨んだと考えるのが自然ではないでしょうか?

そうか、役作りのためではない、という考え方もありますね!
あれだけ細部まで作りこまれたドラマだと、ついつい意味を見出したくなってしまうのですが……
他の役を演じている時も、同じ指輪をしているのかな?
思わずThe League of Gentlemenの画像検索にかまけてしまいましたが、「人妻役の時はフツーに左手の薬指につけてる」ということしかわかりませんでした(そもそもこの時点で、今の彼とパートナーだったかどうかも知らないんでした)。

マークさんといえば、なんかこっそり来日してたみたいですね!何してたんでしょう。


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Author:ナツミ
シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスン君がより好きです。

『高名の依頼人』のこと書きましたが、6月24日までグラナダ版がGYAOで無料で観られるそうです。
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