最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
★このサイト及び記事へのリンクは、どうぞご自由になさってください。
【お願い】 ★記事における間違いは、できる限り修正したいと考えております。お気づきの点がありましたら、ご教示いただけるとありがたいです。
★コメントを歓迎しております。初めてコメントくださる方は、こちらの記事をご一読いただければ幸いです。
→「コメントをくださる方へ
「あの場面の元ネタは?」という時はこちらへ
記事索引「ブリキの文書箱

●●の夜

ジョンのブログを見ると、ジョンは「007」シリーズが好きだということがわかります。
シャーロックはまだ観ていなかったので、「ボンド・ナイト」と称して(おそらく『ダイヤモンドは永遠に』を)二人で鑑賞することになります。鑑賞中、シャーロックのサイトの方に、マイクロフトと思われる人物が「私は『市民ケーン』の方が好きだ」と書き込みをしています。

この「市民ケーン」という映画はタイトルだけはよく聞くのですが(特に、"PEANUTS"でよく見かけたような気が…)観たことがなかったので、「ボンド・ナイト」ならぬ「市民ケーン・ナイト」を開催してみました。
(友人が少ないせいか、ソフトがそそらなかったせいかはわかりませんが参加者ゼロでしたけど)

海外ドラマのブログを始めたと言うと、当然外国映画やドラマをよく観ていると思われがちなのですが、私はあまりテレビや映画を観ないほうです。こんな退屈そうな昔の映画を2時間近くも観られるかしら…と不安でしたが、とてもテンポがよくて面白かったです。
内容をここでうだうだと述べるよりは、リンク(wikiが非常に詳しかったので貼りました)を見て頂いたほうがよいと思いますが、脚本作りや撮影の仕方等、現代の映画制作のテクニックが詰まった、教科書のような映画なのですね。現代の映画に慣れた者にとって観やすいのは当然なのでしょうね。
でも、マイクロフトがこの映画を好きというのは、現代の若者(?)にしてはちょっと保守的というか、風変わりな優等生キャラとして描かれていると考えていいのでしょうか?日本人で言うと、映画はクロサワじゃなきゃって言っているような感じ?

もちろん、原作のホームズとワトスンの時代には、「おうちで映画」という娯楽はありませんでした。
二人が出会ったのが1881年の1月初旬。引退後、離れて暮らしていた二人の再会が描かれる「最後の挨拶」は1914年。
リュミエール兄弟がパリで世界初の映画を公開したのが1895年、メリエスの「月世界旅行」を初めとする物語性のある映画が制作されだしたのが1900年以降であることを考えると、二人が娯楽として映画を観に行ったかどうかは微妙です。少なくとも、作中にその話題は出てきません。
そのかわり、ホームズがワトスンを劇場に誘っている描写は随所に見られます。「緋色の研究」ではノーマン・ネルーダ、「赤髪連盟」ではサラサーテを聞きに、「赤い輪」では「コベント・ガーデンでワグナーをやるんだよ(a Wagner night at Covent Garden)」と帰りを急ぎ、「バスカヴィル家の犬」ではオペラのボックス席を予約しています。

そういえば、3話でウェスティが恋人の前からいなくなる場面も、「劇場に向かう途中」から「家でDVD鑑賞中」に変更されていました。(『ブルース・パティントン設計書』)デートの内容にも、時代が反映されるのですね。


ちなみにモリーとジムのデートでも、やはり家で"Glee"を観たようですね。Gleeナイトなら誰か来てくれるかなあ…(なんかモリーのブログ並に寂しいブログになってきた)

関連記事
スポンサーサイト

この記事へのコメント

またまた質問! - RM - 2011年08月06日 18:35:51

市民ケーン、私も名前だけで、まだみていません。"PEANUTS"によく名前がでてきていましたか、気がつきませんでした。

劇場といえば、「赤髪連盟」でのホームズの、サラサーテの演奏をきくうっとりとした表情を思い出します。(あ、グラナダ版の。)そうですか、ホームズとワトスンは、映画には間に合わなかったかもしれないのですね。

うわー、ジョンのブログ、むちゃくちゃおもしろいですね!ブログのコメント欄で、ジョンとシャーロックがこんなにたくさんやりとりをしているなんて、読んでいませんでした。ジョンがシャーロックに「下の階にいるくせに、なぜここに書き込むんだ?」というのがおかしいですね。これは第1シーズン中の更新だったのでしょうか。次の記事を読むと、同じ3月23日の夜が、ジョンが代金を支払おうとして機械に拒まれた時なのですね。ということは、あのジョンの買い物は、映画をみた後でしょうか?それから「今日死体がみつかった」というのは、なんのことだったでしょうか。(ああ、記憶が確かではありません。冷蔵庫の「あれ」が、その死体の「あれ」でしょうか。)

ところで、シャーロックがいる下の階というのは、二人の居間のことですか?ジョンの寝室はその上と、ハドスン夫人が最初に説明していたでしょうか。シャーロックの部屋は居間(とキッチン)と同じ階でしょうか。そうならグラナダとまったく同じですね(キッチンはなかったけれども)。原作にもそのような記述があるのでしょうか。

うわー、質問だらけで、申し訳ございません。質問と言えば、蓮の折り紙についての質問への答え、ありがとうございました。あれからジェレミーのファン・フォーラムの中のシャーロックのスレッドで紹介して、「知らなかったのは私だけでしょうか?」と書き込んだら、「私も知りませんでした!鶴の折り方は知っていたけど」という返事があって、喜んでもらえたみたいです。ジェレミーのフォーラムでは、アメリカの2人がかなり熱烈なファンで、その一人が返事をくれました。ホームズのフォーラムなら、もっとたくさんのSherlockのファンがいるのですが、私はそちらは読むだけです。

Re: またまた質問! - ナツミ - 2011年08月07日 16:53:39

私は"PEANUTS"が好きで一時期読み漁っていたもので、「よく」というのはひょっとして語弊があるかもしれません。読んだ中でたまたま複数回出てきただけかな?タイトルというよりも、キーワードの「バラのつぼみ」という言葉を見かけた気がします。アメリカでは何度も放映されているらしく、新聞漫画のネタになりやすかったのかもしれませんね。まさにa proper filmという印象でした。

> 劇場といえば、「赤髪連盟」でのホームズの、サラサーテの演奏をきくうっとりとした表情を思い出します。(あ、グラナダ版の。)

私もです!思いのほか観客が少なくて、サラサーテに近かったのも印象的でした。
現代の感覚だと、あの観客数で演奏会の運営は大丈夫だったのか?と心配になってしまいます。

ブログのコメント欄、面白いですよね!
同じ屋根の下にいるのにネットで会話するジョンとシャーロック、あら現代っ子ねぇ…としみじみ思ってしまいます(グラナダのホームズ&ワトスンに比べて年齢が若いのでついつい子ども扱いしちゃうんですよね…ジェレミーは第一シリーズ時点でも50代にはなっていますよね?すごく若くみえますが)

ジョン、シャーロック、モリーのブログとコニーのファンサイトは、第1シーズン中、ドラマ放映に合わせて更新されていました。

>次の記事を読むと、同じ3月23日の夜が、ジョンが代金を支払おうとして機械に拒まれた時なのですね。ということは、あのジョンの買い物は、映画をみた後でしょうか?

そういえばドラマとブログ中のエピソードの時系列はあまり意識していなかったのですが、まとめたら面白いかもしれませんね。私はジョンがレジと戦ってきたのは昼間かな、と思います。
(光の感じや、シャーロックに『午前中ずっと動いてないだろ』と指摘していることから)

>それから「今日死体がみつかった」というのは、なんのことだったでしょうか。

もし3月23日があの買い物の日だとしたら、"The Blind Banker"の捜査初日にこの2件の記事が書かれたことになりますよね。ダイヤモンドの事件についてジョンが聞き、シャーロックが「興味ない」と答える会話も第2話冒頭にあるので符合します(ハドスン夫人が『家具に刀傷がついた』と怒っているのも)。そうすると二人が発見したという死体はヴァン・クーンのものということになりますが、あのような大きな事件中にしては、二人の会話がのどか過ぎる気がします。シャーロックは退屈しきっているし。
まさか、冒頭で倒した刺客をシャーロックが剣と一緒に家具の下に押し込んでおいて、それが出てきたなんてことはないですよね・・・!?

シャーロックの部屋は、謎に包まれているのです。以前、ドラマをもとに建築デザイン用のグラフィックソフトで作成された詳細な3D見取り図をアップしてくれた方がいたのですが、それによるとシャーロック用の寝室が存在しないのですね。ミカン箱にでも寝ているのか!?と当時盛り上がりました。
でも、「僕の(ノートパソコン)は寝室にある」というセリフもありましたし、第2シーズンの軽いネタバレになるので隠しますが(反転させてごらんください)↓

ごく最近、第2シリーズ撮影中のPaul Mcguigan監督が「今日はベッドルームで撮影した」とツイートしていましたので、シャーロックの寝室が見られるかもしれません(ジョンのかもしれないけど)。

ホームズの部屋が下の(おそらく居間と同じ)階でワトスンが上の階というのは、原作から言われているようです。ロンドンのホームズ博物館もそうなっていたと記憶しています。どなたの研究結果か思い出せなかったので直接原作から探したところ、ホームズの部屋については、戯曲用に書かれた「マザリンの宝石」に、ホームズが寝室から居間へ出てくる描写があります(舞台だから階が違うと都合が悪いわけですが)。ワトスンの部屋については、「まだらの紐」で起こしにきたホームズと共に居間に下りていく描写があるので、上階だと思います。

ジェレミーのファン・フォーラムで蓮の折り方を紹介してくださって、ありがとうございました!
あちらも"Sherlock"で盛り上がってるのですね。英語力に自信はないけれど、勇気を出して覗いてみようかしら…

トラックバック

URL :

プロフィール

Author:ナツミ
シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスン君がより好きです。

メールはこちらへ

Twitter
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
索引
このブログで考察した「元ネタ」を、ドラマの時系列に沿って探すための索引サイトです。 順次更新致します。 「21世紀探偵・ブリキの文書箱」
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
blog mura