最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
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ロンドン男子ごはん

スーパーで買い出しをしたり、サラのためにパントリーを漁っているジョンを見てふと思いました。
自炊してるホームズとワトスンって、そういえば初めてでは!?
19世紀の221bでは、「スコットランド女にしちゃ朝食の作りかたは心得ている(海軍条約文書事件・延原謙訳)」ハドスン夫人がいつもおいしい食事を出してくれている印象があります。
(まぁ現代版でも、『家政婦じゃないわよ』と言いつつ、ちょくちょく面倒をみているようですが…)

実際ホームズが料理をしたかどうかはわかりませんが、「四つの署名」に

「あとはここでいっしょに食事をしていただくことくらいのものです。三十分で支度ができます。牡蠣と雷鳥が一番(ひとつがい)、それにちょっといける白ワインもあります。どうだいワトスン君、家政上の僕の手腕については、君だってまだ知らないだろう?」(延原謙訳)

というセリフがあります。

この場合の「家政上の手腕」とは、料理の腕というよりも、メニューを考えて使用人に指示するセンスみたいなものじゃないかなと思います。(捜査の真っ只中だし、手ずから料理したとは思えない…)「花嫁失踪事件」でも、ホームズの注文により221bの粗末なテーブルにあっという間にご馳走が並べられ、ワトスンが驚くエピソードがあります。

「バスカヴィル家の犬」では、ホームズは隠れ家に台所用具を持ち込んだり火を焚いたりしていたので、キャンプ料理程度でしょうが自炊をしていたようです。
グラナダ版では怪しげなシチューみたいなものを作ってました。


さて、現代版。ジョンの口ぶりでは、どうもシャーロックは家事に関しては腰が重そうですね。
しかし、シャーロックがお茶をいれてジョンがお礼を言っている場面もあるので、ジョンだけが家政夫役、ということもないみたいです。
どちらも器用に料理をこなすようには見えないんですが、現代の男子としてがんばって自炊してほしいですね。
とりあえず皿を使うところから始めような!

追記(2011.6.29)
この記事を書いた後、あれ、ハドスン夫人はスコットランド人なのかな、と気になって原文を紐解いてみたところ、
“Her cuisine is a little limited, but she has as good an idea of breakfast as a Scotchwoman.”

「スコットランド女性のように朝食作りのセンスがある」とも訳せそうですね。
現在延原謙訳以外が手元にないのですが、他の訳ではどうなっているか調べてみたいと思います。


追記2(2011.8.7)
友人が、手元に深町眞理子氏訳(創元推理文庫)があったということで教えてくれました。
「作れる料理の数こそ限られているけれど、そこはスコットランド女性らしく、料理の何たるかをよく心得ている。」
別記事で触れている「シャーロック・ホームズとお食事を~ベーカー街クック・ブック」(東京堂出版・ジュリア・カールスン・ローゼンブラット&フレドリック・H・ソネンシュミット共著 粕谷宏紀/野呂有子 監修・翻訳)では、「夫人の料理のレパートリーには少々限界はあるが、朝食作りはスコットランドの女性と同じくらい創意工夫に富んでいる」。
この本では更に、サミュエル・ジョンスンの
「もし、美食家が快楽を満たすために、望みのままに旅に出ることができるとして、夕食ならどこの国でも楽しめる。しかし、朝食はスコットランドに限る」という文を引用し、ホームズのこのセリフはハドスン夫人に対する最大級の賛辞であるとしています。

ハドスン夫人=スコットランド女性なのか?は解釈が分かれるものの、どちらもお料理上手なことは間違いないようです。






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Author:ナツミ
シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスン君がより好きです。

『高名の依頼人』のこと書きましたが、6月24日までグラナダ版がGYAOで無料で観られるそうです。
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