最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
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ウォーターズ一味の事件

レストレードとサリーのお手柄とな(るはずだ)った、銀行強盗・ウォーターズ一味の逮捕。

マイクロフトとアンセア(仮)に引き続き、コンビでの再登場が嬉しいですね。上司と部下ではありますが、まったく遠慮会釈のない、気さくな間柄なのも見ていて楽しい。

さて、ピエロの仮面をかぶった「ウォーターズ」なんですが、元ネタはあるんでしょうか。
短い映像からわかることは、

・銀行から金塊(など?)を盗み出す
・何度も逮捕されたにも関わらず、証拠不十分で裁判で無罪になっている
・顔をピエロの仮面で隠している
・銀行のセキュリティシステムをハッキングする
・200万ポンド(=3億4千万円くらい)盗んだこともある
・デレク・ウォーターズブライアン・ウォーターズの兄弟を含む(リンク先はたぶん無関係)
・18か月以上かけてハッキングを阻止され、現行犯逮捕される


今回、新聞記事がクローズアップされてくスピードが速くてほとんど読み取れなかったので、どなたか良い動体視力か良い再生機器をお持ちの方にお助けいただけるとありがたいです……
原作でレストレードのお手柄といえば、ホームズの失踪中に手がけた「モールセイ事件」。

「非公式な助力も少しは必要かと思ってね。迷宮入りの殺人事件が一年に三つでは、困りますよね。しかしあのモールセイ事件だけは日ごろの君にも……いや実にお手際でしたよ」(『空家の冒険』)



何の事だかさっぱりわからないので、「語られざる事件」をあたってみると、あんなにあるくせに意外と銀行関係少ないですね。
「金庫破りヴァンダヴィルト」の事件(『サセックスの吸血鬼』)が唯一それっぽいでしょうか。銀行関係だと「銀行家クロスビーの惨死事件」(『金縁の鼻眼鏡』)もありますが、殺人はなさそうな感じ。「サセックスの吸血鬼」では、ホームズが過去の事件を挙げていく中で「ヴァイパーズ (Vipers)」という言葉を挙げます。「毒蛇」の複数形ですが、これはひょっとしたら「ウォーターズ」みたいに組織の名前かもしれません。

組織名というと、「恐怖の谷」の謎めいた組織「スコウラーズ(The Scowres)も思い出されますが、「正典」で一番近いのは「赤髪連盟」かもしれません。現代版はセキュリティ・システムのハッキングによる犯行だと思いますが、原作では文字通り「穴」を開けられて銀行の地下倉庫を襲撃されます。

サリーは「ジョーンズが手柄をみんな持っていきますよ」と心配していますが、原作には「ジョーンズ」名の刑事が二人います。「四つの署名」に登場したアセルニー・ジョーンズ警部か、「赤髪組合」のピーター・ジョーンズ警部。
どっちもホームズの実績を一応認めてみせながらも、彼の理論重視の捜査方法に懐疑的で、ちょっと失礼な態度の刑事です。(キャラが似通っているため、同一人物説もあるらしいです)
ここでの「元ネタ」は、事件が「赤髪組合」に似通っていることから、ピーター・ジョーンズの方ではないかなあ、と思います。

原作からの元ネタ探しがいつも以上に根拠薄弱な気がするので、史実にも目を向けてみましょうか。

北アイルランド ベルファスト銀行事件 被害総額2200万ポンド(約44億円) 以上 (2004年)
イングランド セキュリタス銀行事件 被害総額5300万ポンド(約90億円)以上 (2006年)

ウォーターズ事件以上の規模の事件が実際にあったとは!まさに、事実は小説より奇なり、ですね。
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この記事へのコメント

- あなみ - 2015年08月17日 17:00:49

ナツミさんこんにちは!
お盆休み中テレビを占領されてしまい、逆にSHERLOCKから遠ざかっておりました(そんなものですよね)。今日やっとS3E2に辿り着いた次第です(笑)。

あの、この件なのですが、初見で「あ!あれだ!わっくわく!」と思いつつも、肝心の書題が思い出せないまま全篇観てしまいました。いいですね、アマンダ。マーティンとナイスカップルぶりです(マーティンが好き過ぎて彼がメインのシーンでは暴走しています)。

随分と脱線しましたが(だってマーティン、おじさまなのに可愛らしいのだもの)、奥様と3つのワイングラスと強盗という微かな記憶だけでGoogle先生に頼ったのですが、本当にGoogleくんは偉大ですね。
あれです、「帰還」収録の"Abbey Grange"(訳に幅があるので原題で)に、3人組の強盗が出て来ます。多分強盗シーンの設定自体は、こちらが元ネタなのではないかと思います。確か父親と息子二人組だったはずですし。
ただ名前はランドール(元スペルRandall)なんですよね。ウォーターズという苗字の出所は私にもよく分かりません。

最近SHERLOCKの元ネタに気付いても、原典がどれだか思い出せないものばかりで、何だかシャーロックに「お前は原典を何度読んでるんだ、僕なら1回で十分だ」などとけなされそうです。(泣)

なるほど! - ナツミ - 2015年08月18日 05:07:52

あなみ様

> お盆休み中テレビを占領されてしまい、逆にSHERLOCKから遠ざかっておりました(そんなものですよね)。今日やっとS3E2に辿り着いた次第です(笑)。

私は今一人暮らしなのですが、実家に帰るとやはりチャンネル権は主張できません(一人だけ家族と観たいものが違うんです。そりゃ、エレメンタリーより高校野球が観たいよね……)でも、テレビを取り合う相手がいるっていいものですよね。

> いいですね、アマンダ。マーティンとナイスカップルぶりです(マーティンが好き過ぎて彼がメインのシーンでは暴走しています)。

実際のご夫婦を登用するって、やりにくい部分もあると思うんですけど(『ふん、話題作りか』と思われがちだろうし、話の展開がキャスティングに左右されちゃうこともあると思います)、納得のお似合いぶりですよね。


> あれです、「帰還」収録の"Abbey Grange"(訳に幅があるので原題で)に、3人組の強盗が出て来ます。多分強盗シーンの設定自体は、こちらが元ネタなのではないかと思います。確か父親と息子二人組だったはずですし。

おお、ワイングラス!それは気づきませんでした。
アマンダさん、ブラックンストール夫人役も似合いそう。

> ただ名前はランドール(元スペルRandall)なんですよね。ウォーターズという苗字の出所は私にもよく分かりません。

ワイングラスが出てくる場面も別ですし、ランドールは銀行強盗ではないので、直接の元ネタではないかもしれませんが、同じ脚本にでてくるので発想の流れの元にはなっているのかもしれませんね。このお話は共同脚本とのことですが、ひょっとしたら同じ方が担当なさっているのかもしれません。ありがとうございました。

> 最近SHERLOCKの元ネタに気付いても、原典がどれだか思い出せないものばかりで、何だかシャーロックに「お前は原典を何度読んでるんだ、僕なら1回で十分だ」などとけなされそうです。(泣)

記憶に関しては、私もです!(泣)
シャーロックはあなみさんのように細かい小道具などをよく覚えていて推理に生かせそうですね。
シャーロックによる元ネタ追及を見てみたい……(でもこっちの鈍さをめちゃめちゃけなされそうなので、書くのはジョンがいい……)

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