最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
★このサイト及び記事へのリンクは、どうぞご自由になさってください。
【お願い】 ★記事における間違いは、できる限り修正したいと考えております。お気づきの点がありましたら、ご教示いただけるとありがたいです。
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猟犬シャーロック

"His movements were so silent,so furtive he reminded me of a trained bloodhound picking out a scent."
"I couldn't help thinking what an amazing criminal he'd make if he turned his talents against the law."

「彼の動きはとても静かでひそやかだった。よく訓練されたブラッドハウンド犬が、匂いを嗅ぎ出すところを連想させた。」
「考えずにはいられない。もし彼がその能力を法に反することに使ったら、どれだけ目ざましい犯罪者になることだろうか。」(拙訳)



メアリがジョンのブログを読み上げる場面。
自分のブログを音読されるって、人生で起こる災難の中でも最悪に近いと思うのは私だけでしょうか。でも、メアリがやるとカワイイな……

この文章、私たちがネット上で読めるジョンのブログにはなかったと思いますが(【追記:2014.5.11.】DVDで確認したところ、引用した部分以外は『まだらのブロンド』中のいくつかのパラグラフを、前後させてつなぎあわせてあるようです)、原作には似た部分があります。

So swift, silent, and furtive were his movements, like those of a trained bloodhound picking out a scent, that I could not but think what a terrible criminal he would have made had he turned his energy and sagacity against the law instead of exerting them in its defence.

その様子はよく訓練された警察犬が、臭跡をかぎまわっているようでもあった。私はそれを見ていて、これだけの知力と精神力を犯罪捜査のために使うのではなくて、もし犯罪をおかすほうに向けられたら、どんなことになるだろうと恐ろしく思った。(『四つの署名』)



この先は単なる愚痴なので、ここで止まっていただいても大丈夫です!

探すのにずいぶん時間がかかっちゃったんですが、それは私の脳内データベースが延原謙訳(のおぼろげな記憶)でできてるから、ということに、見つけて初めて気づきました。延原訳からは下線部分がごっそり抜けてたんですね。しかも、私が親しんだ版では最後の一文が「犯罪捜査を行っているのではなくて、恐るべき犯罪そのものを行っているのではないかとさえ思われた」となってます。

しかも、ほとんど唯一残された手がかりと言える「犬」のくだりは、「緋色の研究」にも似た描写があったりします。

見ていて私は、よく訓練された純血のフォックスハウンドが、鼻をならしながらいつまでも草むらのなかを、前後左右に駈けまわって、ついにはよく、一度失った臭気をも必ずさがしだすのを思い出さないではいられなかった。






どちらも猟犬の一種で、対象の血の匂い、毛皮の匂いを追跡します。
また、「踊る人形」ではレトリバー犬に例えられている、と以前コメント欄でRMさんに教えていただきました。
(関連記事:『犬、猫、探偵』)
レトリーバーも猟犬の一種ですが、こちらは撃ち落とされた獲物の位置を目視して正確に覚え、回収する役割を持っているそう。

イングリッシュ・フォックスハウンドのリンク先(wiki)に書かれていたのですが、イングランドでは、猟犬を使った狩猟は20世紀の終わりに全面禁止されたそうです(後に緩和されたようですが)。
ワトスンには狩猟の経験があるかもしれませんが(グラナダ版の『マスグレーヴ家の儀式』では狩りに参加していたと思います)、ジョンの場合は、猟の様子を見る機会がぐっと少なかったはず。子どもの頃見たことがあるか、映像などで観たのかも。もしくは、「ブラッドハウンド犬」の例え自体が英国人にとっては身近なのかもしれません。日本人も、直接会ったことはなくても「武士のような」とか言いますし。
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シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスン君がより好きです。

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