最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
★このサイト及び記事へのリンクは、どうぞご自由になさってください。
【お願い】 ★記事における間違いは、できる限り修正したいと考えております。お気づきの点がありましたら、ご教示いただけるとありがたいです。
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フランス訛りで

ウェイターのふりをしてジョンに話しかけたシャーロック。
フランス語訛りの英語で熱く語ります。

"Sir, you'll find this vintage exceptionally to your liking. It has all the qualities of the old, with the colour of the new. Like a gaze from a crowd of strangers,suddenly one is aware of staring into the face of an old friend."

「サー、このヴィンテージは特にお気に召していただけると存じます。
旧きものの価値に新しきものの彩り。
それは、見知らぬ群衆から投げかけられたまなざしのよう。
そう、不意に、旧友の顔に見入るまなざしに気付く……(拙訳)」



シャーロックの熱演が上手いのかそうでないのかはよくわかりませんが(それ以前に私の訳も相当アレでしょうが)、これがフランス人ウェイターのステレオタイプなイメージなんでしょうか。ちょびひげも……?

原作でホームズがフランス人のふりをしたエピソードは、「フランシス・カーファックス姫の失踪」にありますね。

すると相手は怒号しながら、猛然と私につかみかかってきた。私もけんかの場数は踏んでいるが、この男は鉄の握力をもって悪鬼のようにいきりたっていた。いきなり両手で私ののどを締めつけるので、あやうく気が遠くなりかけたが、そのとき向かいがわのキャバレーから青い仕事着を着た無精ひげだらけのフランス人労働者が、棒きれをもって飛び出してきて、私を締めつけている男の前腕に一撃をくらわせてくれたので、やっと手をはなした。
 相手は烈火のように怒りながら、改めてつかみかかったものか迷っている様子だったが、何やらわめきながら、その場を振りきって、私のいま出てきた家へ駆けこんでいった。それで私は、まだそばに立っていた命の恩人に礼をいおうと振りかえると、その男が、
「冗談じゃないぜ、ワトスン君、おかげでめちゃめちゃだよ。今夜の急行でいっしょにロンドンへ帰ったほうがよさそうだ」



「フランシス~」の舞台はスイスですが、原作では肉体労働者、現代版では気障なウェイターという職業の違いも面白いです。今「花子とアン」というドラマの元ネタ探しがしたくて「赤毛のアン」を読み返しているのですが、マシュウの農作業の手伝いをさせる子どもを引き取ろうという時、マリラが「(前略)あの、まぬけの半人前のフランス人の小僧どもくらいじゃないの、雇おうと思えば。(後略・村岡花子訳)」って言ってる。(『赤毛のアン』の舞台はカナダで、発表は1908年ですね)

関連記事「ハドスンさんの恋

あ、フランス人といえば!シャーロックはどうだかわかりませんが、原作でのホームズの祖母はフランス人なので、ホームズにもちょっとフランスの血が混じってますね。

「僕の先祖というのは代々いなかの大地主だったのだが、みなその階級にふさわしい大同小異の生活をしていたらしいだがこの性向はやはり血統からきている。たぶん祖母からうけ継いだものらしい。この祖母はヴェルネというフランス人画家の妹にあたるんだが、えてして芸術家の血統は、いろんな変った人物をつくりだすものだ(『ギリシャ語通訳』)」



(原作からの引用はすべて延原謙訳)
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Author:ナツミ
シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスン君がより好きです。

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