最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
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シャーロックの挨拶

お正月に3日連続で「SHERLOCK」第2シリーズの再放映がありましたね!うちにはBS受信機器がなくて観られなかったのですが、新聞のテレビ欄に「シャーロック2」の文字をみつけてわくわくしました。

BBCで「A Scandal in Belgravia」が初めて放映されたのも、ちょうど1年前のお正月でしたね。
ホリデイ・シーズンの視聴率合戦は、日本でも英国でもテレビ局にとっては深刻な問題でしょうから、その大本命として期待できる人気コンテンツなんだろうな~、とあらためてこのドラマの人気に驚いていたのですが、先日XiXiさんからお年賀メールをいただいて、ちょっと気づいたことがあります。(引用は、XiXiさんのメールからです)

「元日にはシャーロックから "Happy new year!" を言ってもらえました(無論S2E1の劇中で)。」



そういえば、シャーロックはこのお話の中で"Merry Christmas"や"Happy new year"を律儀に口にしているんですよね。もちろんそれはモリーやマイクロフト、ジョンやアイリーンに向けられた挨拶ではありますが、元日に放映され、視聴者がリアルタイムで耳にすることができた、というのは、BBCからの、あるいは製作スタッフからのちょっとしたギフトだったのかもしれません。

ひょっとしたら、NHKもその遊び心を汲んで、元日に再放映してくれたのかもしれませんね。そして、その背景には、このドラマの人気を支えてきた、国内外のファンのラブコールがあると思います。「ドラマの放映」ということひとつも、いくつもの愛情や優しさやちょっとした茶目っ気に支えられているんだなあ、と温かい気持ちになれました。

さてさて、ホームズで「挨拶」といえば、ホームズシリーズのエピローグ的な短編でもあり、第4短編集のタイトルでもある、"His Last Bow"。「最後の挨拶」ですね。
たぶん、この「挨拶」は、ホームズから読者に向けてのものだと思います。そう考えると、このタイトルは他のものとちょっと違いますよね。作中人物が、自分のいる世界を飛び出して、現実世界にいる私たちに挨拶を贈るということですから。
もし「SHERLOCK」製作スタッフの意識のどこかに、この作品があったとしたら、アイリーンに向けたメールが画面に表示されるあの瞬間は、ある意味ではほんとうにシャーロックから「私たち」への"His First Bow"だったのかもしれませんね。

ところで、第3シリーズのキーワードは"Rat, Wedding, Bow"と発表されているそうです(※昨年、エディンバラ国際フェスティバルのトークイベントで発表された、とのことです。これも、XiXiさんに教えていただきました)。この中の"Bow"は「最後の挨拶」を連想させるので、第3シリーズで終わっちゃうの?と心配するファンの声も上がっているそうです。
観察力および推理力に欠ける私からは何とも言えないのですが、少なくとも「最後の挨拶」は、最後の短編集でもなければ、最後に発表されたお話でもないですよね。(最後に出版された短編集は『シャーロック・ホームズの事件簿』、最後に発表された『ホームズもの』は『ショスコム荘』)。引退後のホームズを描いているので、時系列的に最後のお話ですけれどね。(ちなみに『時系列』についてもっと詳しく言うと、wikiの年表によれば、ホームズがワトスンに怒られて『白面の兵士』を書くのは更にその後ですね。)
だから、もし"Bow"が"His Last Bow"を示唆していたとしても、「シリーズ終了」に関して悲観的に考えるのは、まだちょっと早すぎるような気もします…なんて、すこしでも悲しんでいる方の気休めになれば…(個人的には、はじめの3話だけでもこのドラマの功績は十分大きいと思っているのですが、若い二人がおじいちゃんになるまで続けて欲しい気持ちはもっと強いです!)

今回は「ドラマの元ネタ」とはちょっと違うかもしれませんが、XiXiさんにご承諾いただいて、今年はじめの記事にさせていただきました。XiXiさん、ありがとうございました!

そして、この記事を、読んで下さった方への私からの「ご挨拶」に代えさせていただければと思います。
いつも読んでくださっている方も、たまたま覗いたという方もいらっしゃると思いますが、今ここでお会いできたご縁に感謝しております。今年があなたにとって素晴らしい年になりますように!
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この記事へのコメント

同時代を生きられる幸せ - YOKO - 2013年01月08日 18:29:58

>はじめの3話だけでもこのドラマの功績は十分大きいと思っているのですが、若い二人がおじいちゃんになるまで続けて欲しい気持ちはもっと強いです!

ほんとにそうですね!

私は、実はsherlockには十分お世話になった、ありがとう!という気持ちがあり、これだけ主演の二人が売れっ子スターになってしまったら、なかなか集まるのも大変だろうし・・・またふたりとも今いろんな可能性にチャレンジしたいだろうな~と想像出来るし・・・。
というわけで、第三シリーズでしばらくさよならでもいいかな、と思ってます。

でも!ぜひ5年毎とか10年毎とかでもいいから、リアルタイムを生きるジョンとシャーロックの物語を続けて行ってほしいです。
中年、老年になったその時々の二人とその物語を見たいですもの。
ビクトリア朝のホームズ物語も何十年にも渡る話だったのですしね。

ほんとうに! - ナツミ - 2013年01月09日 07:15:17

YOKO様

同じ時代の人間として共感を持ちながら観られた、ということに加えて、シャーロックとジョンの出会い~若い時代を観られたというのもよかったですよね(あまり詳しいわけではないのですが、ホームズとワトスンの『出会い』や、二人の絆が生まれる経緯を描いている映像化作品は少ないと思うんです。)年をとってもずっと、「この夕日の向こうに二人がいる」と思い続させてもらいたいですね!

> 私は、実はsherlockには十分お世話になった、ありがとう!という気持ちがあり、これだけ主演の二人が売れっ子スターになってしまったら、なかなか集まるのも大変だろうし・・・またふたりとも今いろんな可能性にチャレンジしたいだろうな~と想像出来るし・・・。
> というわけで、第三シリーズでしばらくさよならでもいいかな、と思ってます。

本当に、売れっ子ですよね!今後の出演予定をみるだけでもびっくり。
これも、主演の二人が若くて伸びしろがあるからですね。時々221Bに帰ってきてくれたらうれしいけれど、さまざまな活躍を見たいですね。私はベネディクト・カンバーバッチがビートルズの伝説のマネージャーを演じる映画がすごく楽しみです!

> ビクトリア朝のホームズ物語も何十年にも渡る話だったのですしね。

そうですよね。何十年にも渡って、新しい物語を待つことができた当時の読者が私は本当にうらやましかったのですが、それを追体験できたら、本当に幸せですね。まさか、自分の身に起きることとは思っていなかったので、幸せ過ぎて常におっかなびっくりなんですが……

うさぎ・・・?うさぎ・・・!うすぎ!? - トビィ - 2013年01月10日 11:18:25

ナツミさんこんにちは。

「元日にはシャーロックから "Happy new year!" を言ってもらえました(無論S2E1の劇中で)。」

ここでXIXIさんに教えてもらわなければ、
モリーに感情移入しすぎてたので、まったく気がつきませんでした。
(私もアガサみたいにホームズに詐欺られるタイプです)

第3シリーズのキーワードは"Rat, Wedding, Bow"
「ねずみの結婚挨拶?!」とバカな勘違いをしました・・・
どういう意味があるのでしょう(・・?

とりあえずはS3で「sherlock」は一旦終了みたいですね。
主演2人が超人気&超有名になると嬉しいですが、ちょっと寂しいです。

でもこれだけ、世界中で人気になったのだから、
映画で復活!?もあるかもしれませんね。

まだ2人とも若いので先を急がず、YOKOさんの言う通り
「生きるジョンとシャーロック」が見たいです。

正月にベネさん主演の「つぐない」観ました。
あの役のどこをどう観て「sherlock」なったのかド素人の私にはサッパリ不明でしたが、
観終わったあとは、正月早々テンションが(--メ

今度はNHK総合で「sherlock/A Sutdy in Pink」ありますね。
またしっかりチェックしたいと思います!

「うすぎ」で正解だと思います… - ナツミ - 2013年01月11日 03:12:31

トビィさんこんにちは!

> ここでXIXIさんに教えてもらわなければ、
> モリーに感情移入しすぎてたので、まったく気がつきませんでした。
> (私もアガサみたいにホームズに詐欺られるタイプです)

ああ、そうでした!モリーはアガサとちょっとキャラがかぶってましたよね…!
あらためて、アガサが「数に入っていなかった」ことを思うと哀しいですね。同時に、モリーがただの便利な使い捨てキャラじゃなくて本当によかった!と私も感情移入してしまいます。

> 第3シリーズのキーワードは"Rat, Wedding, Bow"
> 「ねずみの結婚挨拶?!」とバカな勘違いをしました・・・
> どういう意味があるのでしょう(・・?

「ねずみの結婚挨拶」かわいい!
そして、なぜかねずみに挨拶されているマイクロフトを思い浮かべました(たぶん、初登場時のセリフの影響で…)。

確かS2の前にも同じような「キーワードの発表」があって、その時は"Woman, Hound, Fall"だったと思います。なので、今回も3つのエピソードひとつずつにキーワードがある、と考えてよいのではないでしょうか。

ここから先はごく個人的な連想ですが、ratで思いつくのは、原作に出てくる「語られざる事件」の「スマトラの大鼠事件」、weddingは「花婿失踪事件」か「花嫁失踪事件」、あるいは「高名な依頼人」を思い出します。また、ワトスンの結婚につながる「四つの署名」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。つまり、ジョン結婚の可能性も?と仄めかされているのだと思います。

私はワトスンの妻になったメアリ・モースタンが好きで、原作の行間にワトスンの彼女への愛情を感じるんですが、「シャーロックホームズ・映像読本」に載っていたインタビュー訳を読む限りでは、モファットさんとゲイティスさんはそうではないみたい(『メアリは退屈な女で、ワトスンは妻に興味を持っていなかった』という見解のようです)なので、もしジョンの結婚話があるとしても、ひねった展開になるのではないかなあ、と予想しています。

> でもこれだけ、世界中で人気になったのだから、
> 映画で復活!?もあるかもしれませんね。

映画化!?ドラマでも映画くらいの長さと密度があるせいか、想像もしていませんでした!
銀幕のシャーロックとジョンを観る日は来るんでしょうか?

「つぐない」のベネディクトは、複雑な役ですね。
好感を持たれる役柄ではないですが、シャーロックの一癖ある感じ(明るい好青年ではないというか、『実は詐欺師だった』と言われたら、皆がああ、と思ってしまうような…)につながっているかもしれませんね。

私も、せっかくの地上波での放送を、忘れずにチェックしようと思います!

My first comment... - XiXi - 2013年01月11日 22:56:37

>「ナツミさんはうさぎですね。寒くありませんか」
え、寂しいと死んでしまわれるのですかっ?!←違

…仕切りなおしてこんばんは、XiXiです。年の初めからメールを採用していただけて光栄です(ホクホク)
しかし落ち着いて考えると、私たちは19~20世紀のホームズファンには考えられない幸運のもとにいるのですね! 復活は「墜落」当日に予告されているし、"His first bow"を2度も(S1E1の自己紹介とS2E1の新年祝い)受けられるし……
"His last bow"も2度3度あって構わないのでよろしくどうぞ>製作のみなさま

同時代をホームズとワトソンが生きていること、私もとてもうれしく思っています。
約200年の間にものすごく大勢の方がさまざまの"Our Holmes"を愛していらしたわけですが、"Our Sherlock"がひけをとらないと自信をもって言えるうれしさですよ!
ちなみに私の"Our Holmes"=ガイ・リッチー映画版は別腹でお願いします(へこり)

>最後に発表された『ホームズもの』は『ショスコム荘』
…で思い出しましたが、ジュード・ロウがグラナダ版に出演していたのでしたっけ? ん十年の時を経てワトソンかぁ…合縁奇縁ってあるものですね。

そして、ナツミさんとのご縁を今年も楽しませていただきたいと祈っております。
浮気性(ブログでモロバレておりますが)なもので気まぐれにお邪魔するかと思いますが、どうぞ細く長~くよろしくお願いします。

ずっと待ってる~♪ - ナツミ - 2013年01月13日 06:09:44

XiXiさま

寂しいと死んじゃう、碧いうさぎナツミです!(今の所7パーセント強いものはやってません!)
あらためまして、素敵なbowをありがとうございました。

> しかし落ち着いて考えると、私たちは19~20世紀のホームズファンには考えられない幸運のもとにいるのですね! 復活は「墜落」当日に予告されているし、"His first bow"を2度も(S1E1の自己紹介とS2E1の新年祝い)受けられるし……

そうですよね。ラストシーンに「あの」カットがあったのは救いですね。ガイ・リッチー版にもちゃんと「救いのカット」があって、あれもお洒落でしたね!イヤ、ホームズの服じゃなくて演出が…

そして、そうか、忘れてましたが「カメラ目線で自己紹介(ウィンクつき)」という「挨拶」もありましたね!
あの時はシャーロックの人となりをよく知らなかったので、あら人懐っこいところもあるのね、くらいに思ってましたが、今思うと、ジョン目線の演出ゆえに、視聴者はとんでもなくレアな瞬間を目撃してしまったのかもしれません…!

> >最後に発表された『ホームズもの』は『ショスコム荘』
> …で思い出しましたが、ジュード・ロウがグラナダ版に出演していたのでしたっけ? ん十年の時を経てワトソンかぁ…合縁奇縁ってあるものですね。

はい、『ショスコム荘』に出ています!ガイ・リッチー版ではロバート・ダウニー・Jrの女装が楽しめますが、こちらではジュード・ロウの女装が拝めます。一度はブルーレイで観たいと思ってます!

こちらこそ、更新細めですが、長~~くお付き合いいただけたらありがたいです。
今年も、 XiXiさんのブログでさまざまな楽しいものを教えていただければと思います。

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プロフィール

Author:ナツミ
シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスン君がより好きです。

『高名の依頼人』のこと書きましたが、6月24日までグラナダ版がGYAOで無料で観られるそうです。
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