最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
★このサイト及び記事へのリンクは、どうぞご自由になさってください。
【お願い】 ★記事における間違いは、できる限り修正したいと考えております。お気づきの点がありましたら、ご教示いただけるとありがたいです。
★コメントを歓迎しております。初めてコメントくださる方は、こちらの記事をご一読いただければ幸いです。
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「あの場面の元ネタは?」という時はこちらへ
記事索引「ブリキの文書箱

(事件の重要なネタバレ)U.M.Q.R.A.

ミステリ的にネタバレになりそうな記事は放映後に書こうと、文庫本に付箋だけしておいたら「バスカヴィル家の犬」は大変なことになってしまっております。半年も寝かせたので、なんで付箋したのか思い出せないところも…記事のアップ順がドラマ内の時系列と合わない、ていうかぐっちゃぐちゃなのをご容赦ください…!

とりあえず、ジョンが暗闇に点滅するライトを見つけるところ。

原作ではワトスンが、バスカヴィル家の執事バリモアが暗闇に向かってろうそくを振っているところを発見します。

このときふと考えついたことがあって、私はバリモアが窓のふちに立てたろうそくをとりあげた。
「バリモアはきっと何かの合図をしていたのですよ。合図に答えるものがあるか、ためしてみましょう」
といいながら、バリモアがやっていたように、高くそれをかかげて、外のやみをじっと見つめた。月が雲の間にかくれたので、そとは真のやみであったが、樹木や岩かどの輪郭だけはほのかに認められた。するとそのとき、窓わくによって四角に切りとられた外の暗やみのまん中に、星のような光が一点、かすかにまたたくのが見えたので、私は思わず狂喜のさけび声をあげた。
「見える、見える!」(延原謙訳)



ジョンは「モールス信号ではないか」と思ったのですが、ワトスンは、先に合図をしているバリモアを見つけてから、その相手の発する光を見つけたわけですね。ジョンの推理は結局とんでもない勘違いに終わったわけですが、原作を先に読んでいた視聴者にとっては、思わずくすっとさせられる「肩すかし」でした。
ちなみにバリモアが合図していた相手はセルデン。現代版で車のライトを点滅させていた人も、ちゃんと同じ名前になっていましたね。

ところで、ジョンが読み取った信号は「U.M.Q.R.A」。
これ、本当に全く意味がないんでしょうか?

現代版の「真犯人」だったドクター・フランクランドを、ヘンリーは "Uncle Bob"(ボブおじさん)と呼んでいます。
「UMQRA」と「UNCLE」、なんとなく似てませんか?犯人を示唆しているのかなあ、と私は思いました。
もちろん、劇中のミスター・セルデンにはそんなこと無理なので製作者が、ですが……

全く関係ないとは思うのですが、RMさんのブログにコメントさせていただくためにIMDbを漁っていた時、たまたまこんなドラマを見つけたのでリンクを貼ってみます。

The Man from U.N.C.L.E

海外ドラマ音痴の私は全然知らなかったのですが、有名なものだったらごめんなさい。アメリカのTVシリーズのようです。
ここでいうU.N.C.L.EはThe United Network Command for Law and Enforcementの略だそうです。架空の諜報機関のようですね。

追記(2012/8/01)ジョンが読みとったモールス信号のスペルを間違って書いてしまっていました。ご指摘いただいたので修正させていただきました。検索で来ていただいた方にも混乱を招きかねないミスで、大変ご迷惑おかけしました。お詫びの上訂正致します。

追記2 (2013/4/27)星宿さんから、光の点滅によって文字を伝えるエピソードは、原作の「赤い輪」にもあるとのご指摘ををいただきました。以下に引用します。

「うむ、影がみえる。あ、また現われた。ろうそくをもっている。窓からのぞいている。彼女が待ち受けているかどうか確かめたいのだな。や、閃光信号をはじめたぞ。君もあれを読んでくれたまえ、ワトスン君。あとで比べてたしかめよう。
 閃光一つ―これはAだ。こんどは?君はいくつ見た?二十?僕もおなじだ。二十はTだ。するとATだな。おや、またTが現れた。(中略)ワトスン君、これをどう思うね?」
「暗号通信なんだろう」
ホームズはわかったというように、とつぜんにこっとした。
「暗号にしても簡単だよ。なぜって、これはイタリア語なんだ。(後略・延原謙訳)」



ワトスンが暗号だと「早合点」するところも似ていますね。星宿さん、ありがとうございました!

追記3 (2015.10.11)
『The Man from U.N.C.L.E.』がガイ・リッチー監督で映画化、もうすぐ日本でも公開なので追記しておきます!
IMDbのリンクはこちら
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この記事へのコメント

- らいかみんぐ - 2012年08月01日 22:56:11

なるほどー(うなづいてばかりでスミマセン)。「UMQRA」と「UNCLE」つながり、あり得ますよねえ。制作スタッフ陣ののめり込み方、そして楽しみぶりを見るにつけ、モールス暗号なんてネタに何も仕込んでいないとは考えにくいですから。

”The Man from U.N.C.L.E.” 知らなかったんですが、邦題では『0011ナポレオン・ソロ』なんですね。なーるほど(また!)。これならメジャードラマ。私もタイトルぐらいは聞いたことがありますし、ドラマを知っている人なら「なんだかわかんないけど、何かありそう」的な感触を持ちそうですし、ミスリード用素材としてピッタリかも。

- ナツミ - 2012年08月01日 22:59:45

> 「UMQRA」と「UNCLE」つながり、あり得ますよねえ。

あ、あり得ますかねえ!?
しばらく前から、ブログを始めた頃はほとんど見られなかった「元ネタ話」が増えてきたようなので、書くことがなくなってしまうことを怖れて、なるべく覗かないようにしています。
でもこの件は心配になって、今ちょっと「UMQLA※」を検索してみたのですが、ざっと見たところ同じ意見の方がみつからなかったのでそれはそれで不安です(わがまま!)こじつけが過ぎたか…!
ちなみにGoogle先生は「もしかして:UNIQLO?」とおっしゃってました。

お詫びとお知らせ - ナツミ - 2012年08月01日 23:06:06

記事中に追記したスペルミスについてですが、今回私のミスリードが明らかなので、いただいたコメント中のスペルも管理者機能にて修正・再投稿させていただきました。
基本的にいただいたコメントをこちらで編集することはありませんが、今回は責任をとらせていただく意味で、そうさせていただきました。
らいかみんぐさん、読んでくださっている方々、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

上のコメントの「※UMQRA」はスペルが違いますが、文脈を保つため残させていただきました。

- ナツミ - 2012年08月04日 20:16:30

らいかみんぐさま

スペルミス絡みでコメントを再投稿したとき、うっかり入れ忘れたので・・・

『0011ナポレオン・ソロ』、メジャータイトルだったんですね。日本で放映もされていたとは、知りませんでした!(海外ドラマファンの皆さんの失笑が目に浮かびます・・・)
wiki先生によるとU.N.C.L.E.は諜報機関じゃなく、「世界の法と秩序を守る国際機関」なんですね。記事にも書いたように全く関係ないと思ってたんですが、あの場面の「元ネタ」ではないにしても、ちょっとだけ「バスカヴィル」の世界と関係あるかもという気がしてきました。
少なくとも、脚本を書いたマーク・ゲイティス氏がそのドラマを観ていたという可能性はありますね。

それはそれとしても、このドラマめちゃくちゃ面白そうです!
あたかも実在の機関であるかのように、エンディングクレジットにU.N.C.L.E.が出てくるとは!
こういう「作り込み」に痺れてしまう私です。

wikiの『0011ナポレオン・ソロ』のページはこちらです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/0011%E3%83%8A%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%AD

ついに - だい - 2012年08月05日 11:10:43

おはようございます。
今日は、いよいよシャーロックが死んじゃうの(!?)ですね・・・。
S2はやっとE2まで見ました。話が込み入っていて難しかったです。
いろいろ?と思うところや突っ込みたくなるところがたくさんありすぎて、頭が混乱しています。
でもシャーロックのセクシー場面(!)も見たし、ワイルドなシャーロックも素敵!(血まみれのところとか車運転するところとか、女性のスリーサイズが分かるところとか)。

あっ、ナツミさんが気にしていた「マインドパレス」は「精神の宮殿」となっていました。(まんまじゃん笑)

ライヘンバッハ・フィーバー - ナツミ - 2012年08月06日 06:30:50

だいさま

相変わらずBSの契約をしていないので、昨夜は「行列のできるなんとか相談所」で、貴理子さんが24歳年下の彼氏にプロポーズされるのを必要以上に真剣に見届けてしまいました。
でも今回は友人が録画してくれているので、すごく楽しみにしています!
それにしても、話が込みいっていて難しいのは私の英語力不足のせいだ(から和訳されればこっちのもの!)と思っていたのに、日本語でも込み入っているのか・・・!覚悟して観なくちゃいけませんね・・・!

E3はいかがでしたか?
私の場合、「シャーロックが死んじゃう」結末は一応わかっていたにも関わらず、結構ショックでした。シャーロックもジョンも、それからジムもあまりに痛々しくて。
機会があれば、だいさんのご感想もお聞かせいただきたいです!

そして、確かにS2のシャーロックはちょっとワイルドですね!(笑)
車の運転をしていたのは意外でした。ジョンがしそうじゃないですか?
あとで記事の方に書こうと思っていたんですが、「唇の捩れた男」でホームズが自ら馬車を駆ってワトスンと郊外に向かう場面があるので、そこからかな?
完全に聞きかじりでソースはないのですが、ジョン役のマーティン・フリーマンが運転免許を持ってないという話も聞いたことがあります。でも役者さんが免許を持っていなくたって撮影はどうとでもなると思うので、ここはやはり、製作者側が意図を持ってシャーロックに運転させたと思いたいですね。

「精神の宮殿」ですか!かっこいいですね!
私はなんとなく「思考の迷宮」という訳をあててましたが、よく考えたら誰も迷っていないので(そもそもラビリンスじゃなくてパレスだしな)、「精神の宮殿」いい!と思います!ちょっとパチンコ屋さんっぽいけど・・・


BS版 - だい - 2012年08月06日 10:16:33

これから見るんですね・・先にねたばれしてしまってごめんなさい(あわわ、汗)
車の運転は私も意外でしたが、グラナダもホームズが手綱を取っている場面があったのでそこからか?と思ってました。さすがですね、ナツミさん!すぐにタイトルが出てくるなんて!
記事にすると言うことなので楽しみにしています。

E3はまだ見ていないので、こころして見ます。(ちょっと腰が引けてます・・小心者です)

御者をするホームズ - ナツミ - 2012年08月07日 06:57:01

こ、こちらこそE3のねたばれをチラチラしてしまってすみません!(冷や汗)
私のほうは、英語で既に観ているので大丈夫です!…と言いたいところなんですが、以前らいかみんぐさんと言い合っていたように、脳内で全然違う話になってるんじゃないかという不安はございます…(らいかみんぐさんは大丈夫ですよ!問題は私です私!!)

わ~い、だいさんも「車を運転する現代版シャーロック」から「馬車の手綱を取る19世紀版ホームズ」を連想されたんですね!
私は、原作でホームズが御者の役をする「唇が捩れた男」(グラナダ版の日本語タイトルは『もう一つの顔』でした)を思い出しましたが、以前馬車の話をした時、御者を務めるホームズの写真(宣伝スチール用)をリンクしてくださったRMさんが、似た馬車が出てくる話として「踊る人形」を挙げてらっしゃいました。

過去記事「馬車とタクシー」
http://sherlock221b.blog.fc2.com/blog-entry-97.html
ここのコメント欄です。
よかったらもう一度写真をごらんくださいね!はぁ、ジェレミーかっこいい…

なつかしい - RM - 2012年08月07日 20:58:31

昨年の12月の記事でしたね、「馬車とタクシー」は。

で、懐かしく読んだついでに、2カ所訂正がみつかってしまいました。

1. ジェレミーが御者をしている写真は、The Television Sherlock Holmesでは「まだらの紐」から、となっているのですが、該当する場面がないということが、たしかこの後、フォーラムで話題になりました。謎なのです。うーん。

2. 私のコメント(12月17日 17:36:36)で、ロックハート城に飾られている馬車について、

>映像に出てくるか、ですが、私はあの馬車をみた時に「The Dancing Men」を思い浮かべました。宣伝用スチールはこちら。似ているように思うのです。色はすっかりかわっていますし、細部がちょっとよくわからないのですが。

と書いたリンク先の写真が今は「青い紅玉」の写真になっています。Jeremy Brett Informationのアップデートの際に、写真のアドレスがかなり変わったので。写真は正しくはこちらです(と書きながら、また数ヶ月したら変わりそう。)
http://jeremybrett.info/Holmes_C/images/Colour_Holmes%20%2883%29.jpg

訂正はこのくらいで...

>はぁ、ジェレミーかっこいい…

わーい、同感です。「孤独な自転車乗り」でも上手に馬車をあやつって、180度方向転換していましたね。あれは無人の二輪馬車でしたが、BBC版ではどんな状況でSherlockが車を運転したのでしょう。今みたら、「孤独な自転車乗り」の原作でもホームズなのですね。(「ホームズは馬を回して鋭いひとむちをくれ、(略)」) あ、でもあの時はワトスンもかっこよかったです、ちゃんと馬をとめて。

「馬車を止める」ってよく考えたらすごい・・・ - ナツミ - 2012年08月08日 07:07:34

RMさま

詳しい追加情報をありがとうございました!
なるほど~、ジェレミーファンの中でも情報が錯綜しているようですね。
ジェレミーファンの皆様、Jeremy Brett Informationのチェックはこまめにどうぞ!

そして、ジェレミーの話題が出るたびに「かっこいい…」とか「きれい…」とか、我ながらワンパターンな反応ですみません。
現代版のシャーロックやジョンももちろんかっこいいのですが、2012年とジェレミーがホームズを演じていた頃とでは、「かっこよさ」の基準がちょっと違う気がします。
あくまで私にとって、ですが、ジェレミーや、現代版レストレード役のルパート・グレイヴスはとても信じられないような隙のない美貌を持っている感じがして、思わず口にしちゃうんですよねぇ……

BBC版では、ダートムアでの移動に車を使っていましたよ。
そうそう、「孤独な自転車乗り」では馬を止めていましたね!
古い作品を現代風にアレンジするのも大変ですが、現代人が古い時代を再現するのも難しいことですよね。
「馬車を止める」体験なんて、私の人生には絶対なさそうですもん…!
でも、ジョンはシャーロックに「止めろ」と言われたら「え?え?」と焦りつつもとっさに止めそうだな……あとで怒るだろうけど…

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シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスン君がより好きです。

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