最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
★このサイト及び記事へのリンクは、どうぞご自由になさってください。
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シャーロックの住所

ひとつ前の記事で「221Bか、ハドスンさんのところか」という書き方をしたところ、たまたま読んでくれていた友人に「ハドスンさんの住所が221Bではないの?」と聞かれたのですが、私は日本語wikiにあるこの情報を前提にしておりました。

221Bの「B」はラテン語・フランス語のビス(第2の)に由来し、建物の増改築などによって同じ番地に2軒の住宅が建つことになった場合などに使われた記号で、この住所の場合は階上にあることを示していた。ホームズたちの下宿は2階にあったが、1階のハドスン夫人の自宅が221Aだったというわけではない。

つまり、母屋というか、ホームズたちの部屋を内包したハドスンさんの家が「221」で、ホームズが部屋を借りたことで生まれたもう一つの世帯が「221B」と理解していたわけです。

でも第1シーズンの3話では、地下室が「221C」となっていましたよね。ということは現代のロンドンでは、ハドスンさんの住居が221A、シャーロックとジョンが住んでいるのが221B、地下室(現在空き家)が221Cと考えるべきなんでしょうか。このあたりは、ロンドンの住宅事情に詳しい方にうかがってみたいものです。

さて、この「ベーカー街221B」という住所、昔も今もすこぶる便利な場所のようです。
引越し前から二人は立地の良さを口にしていましたし、引越し後もジョンが「ジュビリー線にすぐ乗れて便利」と言っています。
リージェンツ・パークという大きな公園も目と鼻の先にあります。
シャーロックたちはどうかわかりませんが、ホームズとワトスンは時々連れ立って散歩に行っていましたから、この公園も二人の楽しみのひとつだったのではないでしょうか。

十月のうっとしい雨の日だった。「不健康な天気だね、ワトスン君」ホームズがいう。
「でも晩になってそよ風が出てきたよ。どうだろう、すこしそとをぶらついてみないか?」
 私は閉じこもっているのにも少し退屈していたので、すぐに賛成した。そして3時間あまり、フリート街やストランドに永遠に変化をつづける人生の万華鏡をながめながら歩きまわった。細かいところに目のとどく鋭い観察と、ふかい含蓄のあるホームズ独特の話しぶりは私を喜ばせ、すこしも飽きさせなかった。(『入院患者』延原謙訳)

このロンドンを歩くホームズとワトスンは、シドニー・パジェットが挿絵にしています。(リンク先はThe Complete Sherlock Holmesという海外のサイトです。スクロールして最初の挿絵をごらんください)
腕を組んでいるのが微笑ましいですね。グラナダテレビ製作のドラマ「入院患者」でも二人は腕を組んでいます。当時の紳士たちはこうやって歩いたそうなのですが、ジョンの「また噂される…」というぼやきが聞こえてくるような気がします。

ジョンの出没場所といえば、スーパーマーケット。
第1シーズン2話の冒頭で、無人レジと戦っていました。単純に住所から検索すると、大手スーパーマーケット「テスコ」のこの店舗が家から近そうですが、戦場がここだったかどうかは定かではありません。



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この記事へのコメント

負けちゃいましたか - RM - 2012年07月15日 07:00:46

今朝起きて、まずはプロフィール欄に直行しました。

>え~、日付が変わってしまいましたが、万が一待っていて下さった方がいないとも限らないのでご報告致します。

もちろん待っていましたとも!あ、昨日のプロフィール欄をご覧になっていらっしゃらないかたは、何が何やら、ですね。

>しかし、ホームズは何にも負けてはいない!ナツミが現実に負けたんだ!

わはは、それで、 トイレに置いた(それともさらに場所をかえた?)BBC版は無視されたとして、ガイ・リッチー版までは楽しめたのですか?それとも、最初の一歩ですでに負けていたのですか?

で、この記事ですが、興味深いところがたくさんでした。一つあげると、二人が特に目的はなく、しかも3時間も散歩するなんて知りませんでした。映像では3時間も歩いてくれませんもの。あの腕を組んでいる挿絵もグラナダ版の映像も、本当に微笑ましいですね!BBC版ではやってくれないでしょうね。

完敗でした - ナツミ - 2012年07月15日 18:00:41

お付き合いありがとうございます!やさぐれた心にRMさんの優しさが 染み渡ります。

> わはは、それで、 トイレに置いた(それともさらに場所をかえた?)BBC版は無視されたとして、ガイ・リッチー版までは楽しめたのですか?それとも、最初の一歩ですでに負けていたのですか?

そもそも「ガイ・リッチー版を観る会」だったはずなのですが、到着するなり「実は私…」と切り出されたので、最初の一歩ですでに負けてました。空気が読めないことには定評がある私ですが、「おめでとう!じゃあDVD観ようか!」と言い放つまでのソシオパスっぷりは発揮できませんでした。

> 二人が特に目的はなく、しかも3時間も散歩するなんて知りませんでした。映像では3時間も歩いてくれませんもの。あの腕を組んでいる挿絵もグラナダ版の映像も、本当に微笑ましいですね!

映像でホームズとワトスンが3時間散歩しているだけだったら……私は最後まで観ちゃうと思いますが(『BBC地球紀行』みたいで結構楽しそう)、ミステリファンは激怒するでしょうね…。

微笑ましい散歩シーン、原作には何度か出てくるんですよ!
こちらは「黄色い顔」。

早春のある日、珍しくもホームズは私と公園を散歩するほどくつろいだ気持でいた。楡の梢は緑のわか芽をもちはじめ、槍の穂さきに似てねっとりした胡桃の新芽は五葉にほころびかけている。二時間ばかりそのなかをぶらついたが、どちらからもほとんど口はきかなかった。心の底までふかく知りあった仲として、べつに珍しいことでもない。
べーカー街へ帰ったのは五時に近かった。
「お帰りなさいまし。あの、お留守にお客さまがございました」ドアをあけてくれた給仕がいう。
「だから午後の散歩なんかダメなんだ」ホームズはとがめるように私を見かえって、「で帰っていったのかい?」(延原謙訳)

「入院患者」ではホームズが散歩に誘い、こちらはワトスンから。
歩くコースも街中だったり公園だったり、おしゃべりしていたり黙っていたり。
きっと、何度となくこうした「目的のない散歩」があったのでしょうね。
(そして、留守中に来客があったのは同じなのに、散歩に誘ったのがワトスンだと咎めるホームズの勝手さは現代版でも健在…)


>BBC版ではやってくれないでしょうね。

「散歩」ではありませんが、第2期にはある意味で似た場面が出てきます!
それはそれで、別に元ネタではないかと見当をつけているところがありますので、放映後に書かせていただきますね!

胸キュンです。 - RM - 2012年07月20日 22:24:45

ホームズとワトスンの散歩シーン、そんなにあるのですね!後ろから黙ってついていきたい気持ちです。いえ、怪しいものとしてではなく、通りすがりのものとして。

>「入院患者」ではホームズが散歩に誘い、こちらはワトスンから。
歩くコースも街中だったり公園だったり、おしゃべりしていたり黙っていたり。
きっと、何度となくこうした「目的のない散歩」があったのでしょうね。

いいですね!ナツミさんからこういうふうに紹介していただくと、原作読まなきゃ!という気持ちになります。でも当分は、ナツミさんの記事と私のコメントにいただくお返事と、そして私のブログに書いてくださるナツミさんのコメントをあてにしています!

そしてここを読んで、声をあげて笑いました。

>(そして、留守中に来客があったのは同じなのに、散歩に誘ったのがワトスンだと咎めるホームズの勝手さは現代版でも健在…)

Re: 胸キュンです。 - ナツミ - 2012年07月21日 14:55:54

もはや古語を脱してブログ内推奨ワードになりつつある「胸キュン」…

映像化された作品はそれ自体が独立した立派な作品で、楽しむのに原作が不可欠なわけではないですよね。
原作原作と言ってしまうのは無粋なことですが、さまざまな楽しみ方のひとつとしてお許しいただければ幸いです。

シャーロックとジョンって、シャーロックが心のままにふるまってジョンが宥めたり諌めたりする、というパターンが多いのでああ書きましたが、よく見るとジョンがぷりぷりしている時は シャーロックがおっとり構えていますね。こういう間合いの取り方を見ると、ソシオパスとかフリークとか言う呼び名は当たらない部分もあるなあと思います。

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プロフィール

Author:ナツミ
シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスンがより好きです。

2017年エイプリル・フールお片付けしました。お付き合いありがとうございました!片付けきれてないところがあったらお知らせいただければありがたいです。

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