最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
★このサイト及び記事へのリンクは、どうぞご自由になさってください。
【お願い】 ★記事における間違いは、できる限り修正したいと考えております。お気づきの点がありましたら、ご教示いただけるとありがたいです。
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ジョンのブログのカウンター

John? The counter on your blog still says 1895.
「ジョン、君のブログのカウンター、1895で止まってる」(拙訳)


物語冒頭でブログのカウンターをリセットしたジョンは、一晩でどれくらいアクセスがあるか確認しています。
2000近いアクセスがあることに喜んでいますが、この1895という数字は、ホームズ好きはすぐにピンと来る数字。

一八九五年度ほど、精神的にも肉体的にもシャーロック・ホームズの好調だった年はなかった。
名の売れるにつれて、恐ろしくたくさんの仕事がもちこまれた。(『黒ピーター』延原謙訳)


「最後の事件」で死んだと思われたホームズがロンドンに帰ってきたのが、1894年春。
翌年にあたる1895年には、「聖典」として記録が発表されている事件だけでも、

・「美しき自転車乗り」(4月23日土曜日にヴァイオレット・スミスが221b来訪)
・「黒ピーター」 (7月第1週、ホームズ、『ベージル船長』の偽名を使って捜査)
・「ブルース・パティントン設計書」(11月第3週、マイクロフト来訪)
・「三人の学生」(発生の月日は不明。ホームズとワトスン、とある大学町に滞在)

の4篇があり、「語られざる事件」としても

・枢機卿トスカの急死に関する研究
・名うてのカナリア教練師ウィルスンの逮捕

が挙げられています。この年に起こった事件、という設定のパスティーシュも多いようです。

"A Scandal in Belgravia"冒頭部分では、 シャーロックとジョンが忙しくなってきた描写の中でさまざまな事件の断片が語られますが、「海軍条約」など元ネタがはっきりわかるものから「?」と思ってしまうようなものまでさまざまですね。後ほど腰を据えて考えてみたいものです。皆さんのお考えもお聞かせいただけたら嬉しいです。
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この記事へのコメント

- らいかみんぐ - 2012年06月05日 13:47:49

なーるほど! 1895は黒ピーターにしっかり明記されていたんですね。
読んでいたはずなのに気付かない私は、やはり「見てはいても観察していない」どころか、見てもいないボケ人間です。

元ネタ探しと関係なくて申し訳ないんですが、1895年は明治28年。日清戦争をやっていた年ですねえ。

その頃、樋口一葉が23歳で「たけくらべ」の連載スタート。
夏目漱石は28歳。高等師範学校を辞職して愛媛の尋常中学に赴任。つまりリアル「坊ちゃん」真っ最中。
正岡子規も28歳で、日清戦争に記者として従軍。
勝海舟は亡くなる4年前で72歳。枢密顧問官を辞める気満々。辞表出すけど却下される日々。
渋沢栄一は55歳。ガンガン会社を立ち上げて日本の経済システムをつくってた頃。

だからどうだというものでもないんですが、ホームズとワトスンが走り回っていたのは、そういう時代なんだなあと、しみじみ。世界が初めての大戦に突入する前の、エアポケットみたいな時代なのかもしれませんねえ。

個人的に黄金時代 - ナツミ - 2012年06月05日 23:31:56

「ホームズ好きならピンとくる」というのはちょっと言いすぎだったかもしれません。
年代を気にしながら読んでいる時点で、かなり病膏肓に入ってるのかも・・・

>世界が初めての大戦に突入する前の、エアポケットみたいな時代なのかもしれませんねえ。

そうですね。ホームズとワトスンが出会ったのは1881年。「隠退直前の事件」と書かれている「這う男」は1903年。これはヴィクトリア朝後期(1870年代~1901年)にほぼ収まりますから、英国の一番輝かしい時代(絶頂から下降し始めるあたり)ではないでしょうか。イギリス人がホームズとワトスンの時代を思うとき、我々日本人とはまた違った感慨があるのかもしれません。

その時日本はどんな時代だったか、色々挙げていただいてありがとうございます!
実は私、ホームズと同じくらい漱石が好きなんです(僭越にもほどがありますが、ハンドルネームは島田荘司のパスティーシュ『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』から拝借しました…)。
ロンドン留学時代こそホームズとの関連も気にしていましたが、ホームズ絶頂期と松山時代が重なるということにはご指摘で初めて気づきました。同級生で親友の子規もまだ健在(結核だけど)!ああ、この時代に行きたい・・・っ!(ミーハーですみません)

ホームズと漱石 - XiXi - 2012年06月07日 00:05:31

はじめまして。突然に失礼します。

ええと、既にご存じかもしれませんが、こちら
>ロンドン留学時代こそホームズとの関連も
…について素敵な本がありましたのでCMさせてください(平伏)

http://www.amazon.co.jp/%E5%90%BE%E8%BC%A9%E3%81%AF%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9F%B3-%E5%BA%83%E5%8F%B8/dp/4043829035

いちばんツボだったのはワトソン君の振り回されっぷりが変わらずいとおしいことでした(苦笑)

通りすがりに失礼しました。またお訪ねします。

た、宝の山・・・! - ナツミ - 2012年06月07日 07:05:20

お勧め、ありがとうございます!

柳広司さんの作品、読んだことがありませんでした。
リンクしていただいたAmazonのページを熟読してしまいましたが、ほかにも漱石関連のお話があるし、「トーキョー・プリズン」なんて紹介文だけでもすごく面白そうですね!とりあえず、ワトソン君の振り回されっぷりを即刻確認してまいりますっ!

お・畏れ多いプロフィールに…! - XiXi - 2012年06月13日 21:54:56

ふたたびお邪魔します。XiXiです。

ナツミさん、お早い…! もう読破していただいてるとは!
嬉しいです。ありがとうございます。
『吾輩はシャーロック・ホームズである』はお好きでないシャーロキアン(ワトソニアン?)の方もいらっしゃるようですが、気に入っていただけてよかったです!

「正典」解釈の楽しみのひとつが「ドイル氏が書かなかった部分をどう読むか」だと思うのですが、英国の陰の部分も「書かなかった部分」に含まれるのではないでしょうか。
私にとって『吾輩は~』の一番の魅力は、その陰をうつくしく描いてあるところです。

それから、完全犯罪を成立させた方には私からコンサルティング料を請求したいので(笑)、ナツミさんには被請求者の顔をよく覚えておいていただきたいです♪>ナッツ・キムノスケ

連投ごめんください - XiXi - 2012年06月13日 23:21:14

先ほど書きそびれたのですが、『吾輩は~』文庫版でお求めですか? 表紙の夏目氏がガイ・リッチー版ワトスン先生にそっくりに見えるのは私だけでしょうか?!
↑このネタの通じる人が身近にいないので鼻息が荒くなっております。すみません(平伏)

ありがとうございました - ナツミ - 2012年06月15日 01:14:47

XiXi様

いらっしゃいませ!
「吾輩はシャーロック・ホームズである」、教えていただいて本当にありがとうございました!
うきうき買いに行って速攻読んだものの、予想以上に(タイトルから、軽いコメディを想像しておりました)重く深いメッセージが込められていることがわかり、感想を綴れるほどはまだ読み込めていないな…と思ったので、とりあえず読了のご報告だけさせていただきました。

でも私などが感想を書くまでもなく、

> 「正典」解釈の楽しみのひとつが「ドイル氏が書かなかった部分をどう読むか」だと思うのですが、英国の陰> の部分も「書かなかった部分」に含まれるのではないでしょうか。
> 私にとって『吾輩は~』の一番の魅力は、その陰をうつくしく描いてあるところです。

まさに、この3行に『吾輩は~』の魅力が凝縮されていると思います!
もちろんホームズのパスティーシュとしても、漱石の冒険物語としても、振り回されるワトスンを堪能できるという点でも(それは私だけか)、よくできたお話だと感心しながら読み進めていって、さらにそれらが全て著者のメッセージにつながったときの驚き!
ホームズと同時代の著名人を邂逅させるお話はたくさんありますが、それが漱石であるということに大きな意味があるのが、ホームズファンとしても漱石ファンとしても、とても嬉しかったです。

私はホームズを味わう上で、自分が英国人だったら、せめて英語話者だったらよかったなあ、と思うことが時々あるのですが、柳氏の作品は観察者としての漱石と同じ国の人間であるからこそ書けたものに違いありません。外国人だからこそ、「有色人種」だからこそとらえられる光と影がある。それを自覚して初めてできる読み方もあるのですね。高い視座を与えていただいて、感謝しております!

それにしても、「倫敦塔」を再読したくてたまらなくなりました。週末にでも探しにいかなくては!

> それから、完全犯罪を成立させた方には私からコンサルティング料を請求したいので(笑)、ナツミさんには被請求者の顔をよく覚えておいていただきたいです♪>ナッツ・キムノスケ

それどこのジム・モリアーティ…了解しました、笑い死ぬ前に、犯人のどこかに私のi-phoneを忍ばせて置きます(←嘘です未だガラケーです)。

見えます!見えます! - ナツミ - 2012年06月15日 01:55:20

> 先ほど書きそびれたのですが、『吾輩は~』文庫版でお求めですか? 表紙の夏目氏がガイ・リッチー版ワトスン先生にそっくりに見えるのは私だけでしょうか?!
> ↑このネタの通じる人が身近にいないので鼻息が荒くなっております。すみません(平伏)

わたしもあれはワトスンか、ナツメ氏か一瞬考えてしまいました!ジュード・ロウ演じるワトスンにすごく似ていると思います。(余計なことですが髪の毛のあたりも…漱石は自ら門下生に自慢しまくるほどの『ふっさふさ』ですもんね!)

ネタの通じる人が身近にいないつらさ、わかりますとも!私も「ホームズ好き」は周りにばれているものの、素面の時にここに書いてるようなことまで語ったら、多分引かれますから(既にたまに引かれてますけど…)
こんな辺境ブログに遊びにいらした時くらいは、思い切り鼻息荒く語ってください!

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Author:ナツミ
シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスンがより好きです。

2017年エイプリル・フールお片付けしました。お付き合いありがとうございました!片付けきれてないところがあったらお知らせいただければありがたいです。

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