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最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探しをしております。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
★このサイト及び記事へのリンクは、どうぞご自由になさってください。
「あの場面の元ネタは?」という時はこちらへ
ブリキの文書箱

ヘイミッシュ

John Hamish Watson, just if you were looking for baby names.
「ジョン・ヘイミッシュ・ワトスンだ。 よかったら子どもの名前をつける時参考に」(拙訳)


お互いの能力を讃えあうシャーロックとアイリーンを冷やかすジョン。

原作では、「ジョン・H・ワトスン」のHが何の略であるか、明らかになっているわけではありません。
しかし、wikiにも書かれているように(私の大好きな漫画『シャーロッキアン!』でも取り上げられていましたが)「ヘイミシュ」説が定説として受け入れられている、と言ってよいようです。
ここから先は「シャーロッキアン!」の中でも私が一番好きな話「ワトスン夫妻の秘密」のネタバレにもなってしまうので、未読の方はぜひそちらで味わっていただきたいのですが…

ことの始まりは、「唇の捩れた男」で、ワトスンの愛妻メアリが夫を「ジェームズ」と呼んだことでした。

「(前略)それともジェームズにはもう寝んでもらって、二人だけでゆっくりお話しましょうか?」(延原謙訳)


この「間違い」に合理的な説明をつけたのがドロシー・L・セイヤーズ

以下「ジョン・H・ワトスン」のwikiから引用します。

ワトスンのファーストネーム「ジョン(John)」については、妻が「ジェームズ(James)」と呼びかける場面(『唇のねじれた男』)があり、ホームズ研究者(シャーロキアン)達を悩ませてきた。1943年にドロシー・セイヤーズが「ドクター・ワトソンの洗礼名」を発表し、ミドルネームのHが「ジェームズ」のスコットランドにおける呼称である「ヘイミッシュ(Hamish)」なのであろうという解決策を提示している。なぜ妻がジョンと呼ばなかったかについては、父親の死に関係したジョン・ショルトー少佐(Major John Sholto)と同じため嫌ったのだとしている[2]。


最後の理由は、「シャーロッキアン!」ではあえて省かれ「夫婦の間だけの特別な呼び名」ということになっていて、私はその考え方が好きなんですが(ジョンという名前がかぶる人はいっぱい出てくるしなあ)、「ジェームズ」という名はホームズの宿敵・モリアーティとかぶる、というのも何だか面白い。「敵と同じ名前は嫌」という理屈で言えば、ホームズは親友ワトスンが「ジェームズ」と呼ばれることは快く思えないはずですよね。
そんなところからも、後に「ワトスンは私を置き去りに結婚していた」「私は一人ぼっちだった」などと書いてしまった(『白面の兵士』)ホームズの心境が伺えるかもしれません。

ところで、今回リンクを貼るまでセイヤーズ自身の経歴を私は知らなかったのですが、この時代の女性としては、結構型破りな人生だったのでは…!じっくり作品を読んでみたくなりました。

追記(2012.6.15)
誤解が生まれないように追記しておきますと、年代からいって「白面の兵士」当時のワトスンの妻はメアリではないとするのが一般的なようです。まあ、ホームズの心境は似たようなものでしょう。


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Author:ナツミ


シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスン君がより好きです。

エイプリルフール記事を片付けました。

例年、背景画像を変えて違うサイトに擬態したり、ブログ名を変えたりと派手派手なネタが多かったのですが、すっかり過疎った状態で地味にひとつ記事を追加しただけの今年、多くの人の心にひっかき傷を残すことになろうとは……(追記参照)
マジすみませんでした……

ネットを見渡して思ったんですが、ウェブサイトがエイプリルフールに全力でウソをつく!という風習(?)自体が古びつつあるのかもしれませんね。
私は好きなんでやりたいですけど。

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