最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
★このサイト及び記事へのリンクは、どうぞご自由になさってください。
【お願い】 ★記事における間違いは、できる限り修正したいと考えております。お気づきの点がありましたら、ご教示いただけるとありがたいです。
★コメントを歓迎しております。初めてコメントくださる方は、こちらの記事をご一読いただければ幸いです。
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「あの場面の元ネタは?」という時はこちらへ
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『忌まわしき花嫁』の構造

この記事を書いている時点ではまだ日本語で見てないので、理解できていない部分もあるかと思いますが、初見の感想は
「えろう入り組んだお話だすなあ!びっくりぽんや!」に尽きます。

待って、おばちゃんついてけないから整理させて。
今までは「謎解きに触れる部分」に【事件の重要なネタバレ】表示をつけてたけど、これどっから重要なネタバレなんだ。とりあえず当分はこのカテゴリ全部ネタバレってことでお願いしますが、
「ホームズをはじめとする19世紀の人達は、21世紀のシャーロックの想像(マインドパレス)の中の人物」ってことでいいんですよね?
現代版に比べ、序盤でワトスンやレストレードが間抜けっぽく描かれていたことや、モリーがちょっと無理のある位置づけになってることはこれで説明がつく(ワトスンに関しては、オープニングがワイルダー版を思わせる、ということが見事なミスリードになってた!)。
で、シャーロックの想像とは、「19世紀に起こった『蘇った死者による事件』」を「自分やジョン、その他お友達の皆さん」がその時代に存在したらどんな風に解いたか」とシミュレーションした(そう言うとすごい建設的な印象ですが、まあオーバードーズで○○ってもいた)、その産物。
つまり、「第3シリーズの続きの話」の中に、「シャーロックの頭の中の話」が入ってる、入れ子構造ということになる。

こうした入れ子構造は、原作によくある手法です。
長編「緋色の研究」や「恐怖の谷」は二部構成になっていて、第二部がまるごと「事件関係者の回想」になってます。
ホームズとワトスンの物語の中に、他の人の頭の中にある物語がどーんと出現するわけです。まあそれが探偵小説というものの基本形なんでしょうが、長編では目立って「どーん」の比率が高いと思います。二部構成じゃないけど、『四つの署名』もインド時代の回想に読み応えがある。
だから現代の「スペシャル版」が入れ子構造をやろうとしたのは自然な流れなのかもしれないんですが、さらに複雑なのはラストシーン。

It was simply my conjecture of what a future world might look like and how you and I might fit inside it.
「ただの推測だよ。未来の世界はどんな風か、そして僕と君はどんな風にそこにいるか、というね」(拙訳)



あれ、19世紀のホームズにとっては、21世紀のシャーロックの物語が自分の想像(というか、コカインによる妄想?)ということになってるの…?。それとも、この会話もまたシャーロックの想像なの?まさか、「ホームズとシャーロックは魔法のお薬で時をかける中年なんです!」ってそういう系の話なの?よくわからん。助けて筒井先生。いや藤子・F・不二雄先生のシマか……?
まあ、本人の言うとおりMan out of his timeってことで……

飛行機やスマホの存在に「いやいやいや!あり得ないから!」という反応を示すワトスン(区別が面倒なんですが、特筆しない限り19世紀の人→ワトスン、21世紀の人→ジョンって感じでお願いします)へのホームズの返事は『緋色の研究』でホームズが雑誌に寄稿した文章“The Book of Life”からですね。

"From a drop of water a logician should be able to infer the possibility of an Atlantic or a Niagara."
「一滴の水から、論理家は大西洋やナイアガラの存在を推察するのさ」(拙訳)


“From a drop of water,” said the writer, “a logician could infer the possibility of an Atlantic or a Niagara without having seen or heard of one or the other. So all life is a great chain, the nature of which is known whenever we are shown a single link of it.”
「ただ一滴の水より」筆者はいう。「論理家は大西洋またはナイヤガラ瀑布など、見たり聞いたりしたことがなくても存在の可能なことを、推定しうるであろう。同様に、人生は一連の大きな鎖であるから、その本質を知ろうとすれば、一個の環を知りさえすればよいのである。」 (『緋色の研究』延原謙訳)


更にめんど……いや、面白いのは、より原作に近いはずの「19世紀版」が、「21世紀版」のセリフや場面を多々引用している
ということ。
SHERLOCKを観る時はセリフをざっと書き取りながら「原作由来の部分」に※印をつけているのですが、それに加えて「現代版由来」、更に「過去の二次創作由来」がわんさかあるような気がするわコレ!マーカーも数種類必要だよ!

この作品の「元ネタ」探しは、知識のない私にとっては長い道のりになりそうですが、この際過去の二次創作も勉強しつつ、のんびり楽しく悩んでいこうと思います……・色々とご教示をいただけたら幸いです。いつもお願いしてることですが今作は特に!
モファティスはんノッてはるで!ノリにノッてるノリノリボーイズやなあ!
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東京SHERLOCK巡り

『SHERLOCK~忌まわしき花嫁』、映画館での上映まで、あとひと月ほどになりました。
今回は映画ということで、これをきっかけにファン同士集まったり、いつもは行かない場所まで足を伸ばす方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、「映画のついでに楽しめるSHERLOCKっぽいスポット」という、汎用性ゼロの東京駅周辺ガイドを試みます。広告が出ちゃってるから手っ取り早く消そうなどという腹なんてないですよ!

CAFE1894
s-写真 2  s-写真 3

東京駅の丸の内南口から歩いて5分くらいです。
ちぃさんに教えていただいて、行ってみたいなあと思っていたのですが、いつ覗いても混んでる人気店。
先日友人が予約をしてくれて、やっと入店することができました。

三菱一号館の中にあります。リンク先で詳しく説明されていますが、三菱一号館は英国人のジョサイア・コンドルの設計による、クイーン・アン様式の建物です。この建物を皮切りに、周辺にロンドンのロンバード街に倣った赤煉瓦街が建設され、「一丁倫敦」と呼ばれているそうです。
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1894年とはライヘンバッハの滝で死んだと思われていたホームズが「帰還」した年。『忌まわしき花嫁』の時代設定は「ホームズが最も活躍した年」1895年なのですが、その前年にあたるわけですね。(関連記事:『ジョンのブログのカウンター』)
映画を楽しんだ帰りに、同じ時代に建てられた建物でお茶するというのも素敵じゃないでしょうか。
フィッシュ・アンド・チップスも美味しかったですよ。
s-写真 5

「正直、本場のフィッシュ・アンド・チップスはでかすぎて、油が辛くなってくる」という方には特におすすめです。
一口サイズでからっと揚がってて、さっぱりしてます。野菜の素揚げも一緒なのがうれしい。

「いや待て、一年ズレてるよね!?」というこだわり派のあなたにおすすめしたいアイテムがこちら!
(ジャパネットたかたの社長の声で)


ワインリッヒはドイツのチョコレート屋さんで、1895年創業。ゆえにパッケージに1895と大書きされているシリーズが多い!これ豆知識です!
「これね~、ホームズが最も活躍した年なんですよ(はあと)」
……日常生活の中で発言したらドン引きされかねない豆知識ですが、ついに堂々とこじつけられる時がやってきたようだな!(←そうか?)シャロ友へのプレゼントに是非!
どれも美味しいですが、「パッケージにでっかく1895と書かれてる」というニッチな需要に適合する中では、ウィスキーとかお酒が入ってるシリーズがホームズっぽいような気がします!

湯島天神横 ラクレットグリル


「ラクレット」というスイスのチーズ料理のお店。(kwoutで表示されてる『湯島ワンズラクレット』が一号店なのですが、訳あって今回は二号店の『湯島天神横ラクレットグリル』を推させていただきます)
「あー、ライヘンバッハね」と思われた方、ちょっと待って!住所に注目!
s-写真 1

よく見たらLがなかった……
なぜこのビルが「シャーロック・ホームズ」なのかは調べてもわかんなかったのですが、こういう物件に住むのがひそかな夢です。
友人が見つけてくれたのですが、お料理がおいしいです。色々なチーズと野菜がいただけますよ。
お腹いっぱいになったらすぐ隣の湯島天神に足を伸ばされてはいかがでしょうか。映画公開の頃は梅が綺麗だと思います。

これはおまけですが、東京駅で待ち時間ができてしまったら……


『インターメディアテク』
東京駅横、旧東京中央郵便局舎をリニューアルした「JPタワー」。「KITTE」というショッピングモールが入っているのですが、その2、3階にある博物館です。

この施設には、東京大学が明治10(1877)年の創学以来蓄積に蓄積を重ねてきた学術文化財が常設されています。展示に用いられているケースやキャビネットは、大方が教育研究の現場で使われていたものです。(公式サイト『御挨拶』より)



旧帝大時代から使われてきた棚やケースの、擦り切れたような木枠とくすんだガラス。
いくつもの動物の骨や剥製(シャーロック氏も納得の頭蓋骨の品揃え)、人体解剖模型鉱石標本、望遠鏡にタイプライター、ミイラや病気の症例写真、天皇家ゆかりの品々……
ここはどんなに混んでいても、古~い学校や病院の、人が寄り付かない部屋、という感じがします。
重厚さとおどろおどろしさ、ちょっとの胡散臭さが絶妙に配合され、かっこいいというかぶっ飛んでるというか(赤瀬川源平の大日本零円札がある、と言えばちょっと伝わるでしょうか……)、いわく言い難い魅力に溢れた場所です。
常設展だけでもだいぶ「濃い」のに入れ替え制の特別展もアリで、入場無料です。(閉館時間はKITTEより早いのでご注意を!)

KITTEは「レトロモダン」な建物も素敵ですが立地もよく、4階の旧・局長室(現在は展示室ですが、休憩用ベンチがあります)や屋上庭園から、東京駅周辺を見下ろすことができるのも気持ちいいですよ。夜景も綺麗。

神田の「カフェ・クリスティ」や八王子の「シャーロックホームズ」にももちろん行きたいのですが、シャーロキアン的にメジャーなところはあえて外してみました。やや外れ過ぎの感もありますが、ひとつでも「寄ってみようかな」と思っていただける場所があれば幸いです。
皆様の街にある「私だけのSHERLOCKっぽいスポット」もぜひ教えてくださいね。
プロフィール

Author:ナツミ
シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスン君がより好きです。

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このブログで考察した「元ネタ」を、ドラマの時系列に沿って探すための索引サイトです。 順次更新致します。 「21世紀探偵・ブリキの文書箱」
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