最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
★このサイト及び記事へのリンクは、どうぞご自由になさってください。
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Do your research !

"Oh, do your research. I'm not a hero, I'm a high-functioning sociopath."
「ああ、もっとよく調べろ。僕はヒーローじゃない。高機能型ソシオパスだ。」



A Study in Pinkではアンダースンに、このお話ではマグヌッセンに向けられたセリフ。
アンダースンが言われてた時から元ネタを探してたのですが、『恐怖の谷』でアレック・マクドナルド警部に向けられたセリフに似ているのかなあ、と思います。

“Mr. Mac, the most practical thing that you ever did in your life would be to shut yourself up for three months and read twelve hours a day at the annals of crime. Everything comes in circles – even Professor Moriarty. "
「マクドナルド君、君は三ヶ月間家にとじこもって、毎日十二時間ずつ犯罪記録を読破したまえ。おそらくこれほど実際的な行動はありません。そうすれば何でもわかる。むろんモリアティ教授のこともわかるようになります。(後略)」



ホームズは「温故知新」みたいなことをよく言う気がします。
ていうか結構説教くさいなこの人、ということに今更気が付いた……
シャーロックになるとあんまりそういう印象を受けなかったのですが、これは若さとベネディクト・カンバーバッチの人徳のおかげかも。
まだキャラが定まってなかった"The Blind Banker"では、若いディモック刑事に教師じみた態度もとってましたね。
するってえと、ディモックの元ネタはマック君かもしれないなあ。よく考えると名前が似てる。

「ではむろんこの血は第二の人物のものだ。もし他殺だとすると、おそらく加害者のものだろう。これで思い出すのは一八三四年にユトレヒトで起ったファン・ヤンセン殺しの状況だが、君あの事件を覚えていますか、グレグスン君?」
「覚えてませんなあ」
「一度読んでみるんですな。日の下に新しきものなし、ですよ。すべてかならず前にあったことの繰り返しにすぎないんだからな」



旧約聖書からの引用、「日の下に新しきものなし」は現代版ジョンのブログにも採用されてますね。
他にもホームズの「勉強しろ」セリフがあったら教えていただけたら嬉しいです。リストにして、怠けたくなったら眺めます……

(原作からの引用はすべて延原謙訳)
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(事件の重要なネタバレ)フランクランドとロイロット

来月日本で公開される『コードネームU.N.C.L.E.』について、以前ちょこっと触れたことがあり、追記しておこうかと過去記事を漁っていたら、書き足したいことがちょこちょこ出てきました。
過去記事への追記ではうまく収まらない分は、新しくアップしていこうと思います。
第3シリーズの元ネタ探しがまだ「東の風」までたどり着いていないのですが、幸い(?)第4シリーズまではまだまだ時間がありそうなので、しばし昔話にお付き合いください。

まず、The Hounds of Baskervilleのフランクランドの死に様について。

「暴力をふるう者には必ず暴力がはねかえってくる。ひとのために穴を掘る者は、必ず自分がその穴に落ちるのだ。」(まだらの紐・延原謙訳)



これ、「バスカビル家の犬」のステイプルトンも同じなのですが、「穴を掘る」という表現が現代版フランクランドにぴったりだったので、一応書いておこうと思います。
原作では「まだらの紐」も「バスカヴィル家の犬」も遺産問題絡みなのですが、現代版では犯行動機がどちらも変更されてますね。
現代版「まだらのブロンド」に関する記事はこちら

犯行動機には時代を反映していても、ホームズの語る真理は変わらないのかもしれません。

また、現代版フランクランドに『まだらの紐』のロイロット博士が混ざっている、と考えると、バスカヴィルの研究室でたくさんの動物が飼われていたことも、ロイロット屋敷の描写とつながってきます。

「(前略)それからまた父はインドの動物をたいへんかわいがりまして、手紙をやってはるばる取りよせるのでございますが、ただいまもインドで鹿狩りに使います豹が一頭と狒々が一匹おります。(後略」)



私の大好きな「シャーロックとサル・ガン飛ばし勝負」の元ネタは、この狒々かもしれない……!

樹の間をくぐって芝生へたどりつき、それを横断して窓からはいりこもうとすると、こんもり茂った月桂樹のやぶのなかから、不具の子供のような不気味なものがとび出して、みずから草のうえに倒れて手足をもがいていたが、たちまち起きあがって闇のなかへ姿を隠してしまった。
「おやッ、見たかい?」私は息をころした。
ホームズもちょっと驚いたらしい。内心の動揺にぎゅっと強く私の手首を握りしめたが、すぐに低い声で笑いをもらし、私の耳に口をよせていった。
「あれはかわいい家族の一員、狒々なんだよ」



何だかんだ言ってホームズもびびってるのが可愛い……
The Hounds of Baskervilleでも、「シャーロックの恐怖」が描かれますよね。
この後の張り込みはワトスンにとって長く忘れられない「恐怖の一夜」になったようですが、それはジョンにとっても同じこと。
(とは言ってもホームズはワトスンと一緒にいたので、ジョンだけに怖い思いをさせたシャーロックひどい、ということになるんですが……原作は原作で何が現れるか、見立てをワトスンに話していなかったので、ワトスンは余計怖かったんじゃないでしょうか。やっぱりどっちもシャーロック・ホームズだな)

フランクランドが友人の息子であるヘンリーを陥れようとしたことと、ロイロットが義娘を殺そうとしたことも似ているんですよね。
『まだらの紐』のヘレンの姉と、現代版ヘンリーの父が呼応しているのかな。
また、ヘレンとジュリアの母親も、ヘンリーの父のように殺されたのかもしれないなあ、と思えてきました。
脚本を書いたマーク・ゲイティスさんはそのように解釈しているのかもしれませんね。(もうコメンタリーの内容とか忘れてるので、ご本人が自らそうおっしゃっていたらご指摘ください……)

親(大人)が、子どもを不幸にしようとする話がホームズシリーズには他にもいくつかあります。
疑われていた親が実は子どもを愛していた、とか、子どもが犯人だった、という話もある(これは、カール・パワーズ事件で現代版でも描かれましたね)のですが、やっぱり子ども時代の影、というものをシリーズを通して強く感じる。
それが現代版では「赤ひげ」のお話につながってくるのかもしれません。

(原作からの引用はすべて延原謙訳)
プロフィール

Author:ナツミ
シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスンがより好きです。

2017年エイプリル・フールお片付けしました。お付き合いありがとうございました!片付けきれてないところがあったらお知らせいただければありがたいです。

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