最初の挨拶
パンダとジョン

BBC制作、現代版シャーロック・ホームズのドラマ「SHERLOCK」ファンのブログです。
①正典/聖典(原作)と比較しながらドラマを観て、元ネタ探し
②ドラマでまだ出てこない原作の事件は、SHERLOCKだとどんな話になるのかな?と妄想する

…を一人で(主にトイレとかお風呂で)楽しんでいたのですが、
さまざまな方にご意見をいただけたら楽しいだろうなあ、と思って始めました。
ネタバレ満載ですのでお気をつけください!
★原作の文章を引用する際、主に新潮文庫版(延原謙・訳)を参考にさせていただいております。
★全ての記事は、推測やこじつけを基にしており、たまに妄想も入っております。ご了承の上ご利用ください。
★このサイト及び記事へのリンクは、どうぞご自由になさってください。
【お願い】 ★記事における間違いは、できる限り修正したいと考えております。お気づきの点がありましたら、ご教示いただけるとありがたいです。
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アンダースン

このブログのトップ絵をくださった園生さんは、友人が紹介してくれたのですが、"SHERLOCK"で一番好きなキャラは?と伺ったら「アンダースンです!」ときっぱりおっしゃってました。主役二人への思い入れゼロのトップ絵で皆様をお迎えしております、21世紀探偵です。
そんな園生さんにアンダースンの元ネタを聞かれたとき、「オレンジの種五つ」に出てきた「ソフィ・アンダースン号事件」くらいしか思い出せなかったのですが、後になって気付きました。「ライオンのたてがみ」にアンダースンという巡査が出てきますね。このお話はホームズが書いているので、ホームズ自身による描写が読めます。

アンダースンは鼻下に赤いひげをはやした大男で、いかにもサセックスの田舎そだちらしくのっそりとしていた。お国がらで外見は鈍重だけれど、腹は悪い人間ではないのだ。私たちの話を一通り聞いて、手帳に控えると、私を小脇へ引っぱっていってそっと言った。
「ホームズさん、知恵を貸してくださいよ。これは私には荷がかちすぎます。やりそこなうとまたルーイスの本署に油をしぼられますからねえ」(延原謙訳)



"SHERLOCK"のアンダースンとはあんまり似てませんよね。
外見もそうですが(パイロット版のアンダースンは髭を生やしていましたけれど)、ホームズと自分の能力差を認め、素直に頼っているところが全然違います。ホームズの方でも、「腹は悪い人間ではない」とは、「通り全体のIQを下げる」に比べたらずいぶん鷹揚な感じ。(ただし、シャーロックが不遇の時代にいたのに対して、ホームズはすでに成功をおさめて隠退しているので、年長者としての精神的余裕はあると思います。のっそりとか鈍重とか言ってますけど)

そんなこんなで、単に名前が「かぶった」だけと結論付け、特に園生さんにご報告することもなかったのですが、つい先日、調べたいことがあって、遠い昔図書館で読んだきりだったベアリング・グールドによる「ホームズの伝記」を買ったのです。
最近、RMさんのブログでもご紹介なさっていましたが、あらためてリンクを貼ります。

シャーロック・ホームズ―ガス燈に浮かぶその生涯 (河出文庫)シャーロック・ホームズ―ガス燈に浮かぶその生涯 (河出文庫)
(1987/06)
小林 司、W・S・ベアリング=グールド 他

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何かと多感、というか意識過剰な子ども時代、シャーロッキアンの入門書とも言われるこの本にどうしても納得がいかず、シャーロッキアンになり損ねた私ですが(今読むとなんとなく見当はつきます、どこらへんに反発したのか…)、やっぱりとても面白いです。研究書としてだけでなく、読み物としてちゃんと面白いのもすごい。そしてこの本の最後の最後、つまりホームズの「生涯」の終わりに、アンダースンが意外な役目を!

翌朝彼の死体をそこで発見したのはサセックス警察のアンダースンだった。(小林司・東山あかね訳)


すごい重要な役じゃないですか!
"SHERLOCK"のスタッフは間違いなくこの本を読んでいると思うのですが、このアンダースンから取ったんでしょうか?もしそうだとしたら、犬猿の仲とはいえ、おじいちゃんになった後までシャーロックとアンダースンの(腐れ)縁は続くのかもしれません。
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プロフィール

Author:ナツミ
シャーロック・ホームズが好きです。どちらかというとワトスン君がより好きです。

『高名の依頼人』のこと書きましたが、6月24日までグラナダ版がGYAOで無料で観られるそうです。
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